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2010/08/31

「バースディ」制作メモ&反省会場

そんなわけでワタシも遂にボーカロイドでDTMに乗り出しましたよ!作品はこちら:


原曲は、ここの読者なら説明不要のムーンライダーズ「マニア・マニエラ」から、ミクさん生誕3周年とワタシのボカロPデビューという験を担いで、「バースディ」をチョイス。


以下、制作メモやら反省点やら。
  • DTMの場合、制作方法は百人百様のアプローチがあるようだが、今回はミクさんのボーカルを、2番のコーラスまで含めて先に作ってしまった。これは曲に含まれる他の音を判別するための手がかりとするため。なお、発音や発声などの細かなパラメータは一切調整せず、棒読みのような状態で唄ってもらっている。これは曲のコンセプトに合わせて手垢のついていないフラットな唄声がほしかったためだが、細かい調整をやってると他に手が回らなくなりそうだったのでバッサリと割り切ったといった方が正解に近い。
  • 上記で制作したボーカルパートをエディタからWAVで吐き出し、GarageBandへ読み込ませてから、オケのトラックを少しずつ重ねていった。某氏のアドバイスに従い、できるだけ低い音から順に音を拾っていくのだが、自分の場合、リズムパートがある程度固まれば、それほど苦もなく音を拾っていけるのが分かったのは大収穫。また、元曲を聴きながら音源を鳴らして音程を探るという手法も有効だった。
  • 音色は基本的にGarageBandの素のまま。これは前述のミクさんの唄声と同様、凝り始めると完成しないのが自明だったため。ただ、操作に慣れるに従ってかなり細かなセッティングができることが分かってきたので、一部の音にエフェクトをかけたりしている。
  • しかしこの曲、単純なループを繰り返しながら、曲が進むに従って怪しい音がガンガン混じってくるという変態的な構成(笑)なので、とくに後半の再現に苦心した。最後は割り切って完コピを諦めたところも多い。
  • この曲のキーとなる、右から左にパンするハンドクラップは自家製。これはWebカメラの内蔵マイクで録音した自分の拍手の音をAudacityで切り刻み、エフェクトをかけまくってからGarageBandに読み込ませ、左右のパンを一回ごとに設定してやった。のべ40個以上この設定を繰り返していて「DTMって刺繍か点描みたいだなぁ」と思ったのは、先日書いた通りの率直な感想。
  • 2番のコーラスは、1オクターブ上げたミクさんの声にAudacityでエフェクトをかけた。今回、Audacityの出番はこれだけ。
  • 動画はいつもの通り、文字まで入れた絵を必要なだけ先にGIMPで作製しておき、それをiMovie上で編集しmov形式(無圧縮)の動画へ出力後、MPEG Streamclipx264Encoderの組み合わせで、ニコ動の一般会員向けフォーマットに合わせたmp4形式の動画に圧縮変換している。今回は16×9の画面サイズにチャレンジしたが、640×360ピクセルにするのがポイントらしい。ちなみに物憂げな表情が美しいミクさんのイラストは、まる@王子様からいただいたもの。有効に使わせていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
  • で、出来上がったものを聴いてみると音が小さい。マスタートラックにマキシマイザをかけると良いとの情報をいただいたので、次回以降の課題とする。
  • その次回作はルカねえさんになる予定。しかも英語。果たしてどうなることやら…。
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