For short, " I. M. G. D. "
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2013/02/03

ポスト高速ボカロック的ななにか

忙しいはずなんだけど居ても立ってもいられなくなったので殴り書きしておく。こういうのはブロマガ向けなんだろうが一般会員なので。

ボーカロイドの代表曲の一部の特徴を端的に表す言葉として定着した「高速ボカロック」については、主に提唱者であるシュールレアリスムを正しく理解するPによって定義と推移が頻繁に語られており、そして終焉が近づいていることが示唆されている(あるいは終焉したとの見方もある)。このへんの思考の流れは個人的にも興味深かったので氏と直接会話したりしているが、備忘録的にリンクを貼っておく。
で、例によって先読みをしたくなる悪いクセが発動して(笑)、「次は何が起こるのか」を考えてしまうのだが、同じく氏が昨年末にまとめた2012年の再生数上位リストを聴いても、どうもピンと来るものが無かった。ちなみにこのリストは様々な意味で参考になるので、これも備忘録的にリンクを貼る。
ピンとこなかった理由を整理すると、「高速ボカロック」から「ボカ」が抜けても、次とは言えないんじゃないかという点に集約される。再生数上位曲だけではなく全体的に、速度のあるツーバス連打&ギターサウンド系ロックが投稿数のかなりの割合を占めているのだが、人間が歌う既存の一般的なロックとの地続き感が増していて、相対的にボカロ楽曲の面白さや独特のテイストが減少している感じがするのだ。…ワタシ個人が上記のロックサウンドをあまり好まないので偏見であるし、独特のテイストとはまあ、主にwowakaさんハチさんによるものなのだけど。



さてここから本題。個人的に下記の作品が気になる。
上の4つは昨年末頃から今年にかけて、主に古参の楽曲制作者とリスナーの間で話題となっている。下の2つは投稿されたばかりだけど、立て続けに聴いたことで、この記事を書くきっかけになった(これに「こちら、幸福安心委員会です。」と「いーあるふぁんくらぶ」も付け加えたくなるのだが、論旨がボケるので除外)。

もう直感的に言ってしまうのだが、単なる流行の後追い、または再生産や揺り戻しではなく、新しい試みを始める段階が「また」来てるんじゃなかろうか。「大人数が一斉に好きなことを自由にやったとしても全部バラバラの結果が得られるわけでは無い」のは現在までの動きを見れば明らかなんだが、そこから誰かが突出することで新しい流れができるのもまた事実。今はその流れを自分で作れる絶好のチャンスだと思うんだけどなあ。乗るしかないこのビッグウェーブに、って言いたくなるくらいに。

2013/02/04追記:氷夢Pこと、お家さんの2曲を追加し文章を若干修正
2013/03/30追記:Taskさんの曲を追加
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