For short, " I. M. G. D. "
Established : 1997/12/07

Light up your room, and browse away from the monitor, please! :-)

2014/12/27

今年のボカロ界の真にエポックメーキングな出来事を誰か説明してほしい

(ネットを少々再開した理由は「精神的な喉に小骨が刺さっている感じ」を少しでも解消したいからと改めて前置きしたうえで)

約1年間ネットとボカロから離れていたらすっかり情報に取り残されて今や聴き専どころかボカロクラスタからもスピンアウトしてるのは自覚してる。

その上で改めて伺いたい。この1年、ボカロ界で真にエポックメーキングな出来事はどういうものがあって、それに対してどのような反響があり、各界へどのような影響を及ぼしたのか、誰かワタシが納得できるよう具体的に説明してほしい。個人的にはエポックどころか新しいことすら皆無に見えるんだが間違ってるならそう指摘してほしい。これを連続ツイートすると長くなるのと返信が意図しない形で来たりするのが嫌なので疑問点をまとめた上で記事を折りたたむ。

2014/12/11

ロジクールM570をプチ改造

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※この記事が妙に参照されているようなので追記:内容的には自己満足の域を出ておらず再現性も怪しく、従って万人に勧められるようなものではありませんし参考になることもほとんどないでしょう。もし何か問題が発生してもワタシは責任を持ちませんのであしからず

数年前に腱鞘炎気味になってから某女史にトラックボールがいいよと勧められて使い始めたロジクールM570(現在はマイナーチェンジして型番がM570tになっている)。やや変則的な形状ながら手頃な価格とそれに見合った性能が気に入って、プライベートに加えて職場用にも買ってしまった。

ただ不満が全然無いわけではなく、特にトラックボールの動きが微妙に渋いのは(主に操作する親指の)ストレスだった。「トラックボール」と言えばミサイルコマンドやテーカンワールドカップの豪快かつ滑らかに廻るアレを思い出すタイプなので、 ここはいずれ何とかしたいと思っていた。

調べてみるとトラックボールは3つのセラミックボールで支持されている。これが滑らかに動けば簡易ベアリングとして機能してトラックボールは3点支持状態でスムーズに動くはずなので、つまりはこれが何らかの理由で固着している可能性が高いということだ。

最初にやったことはセラミックボール周りにクレ5-56等を薄く吹いてみることだった。もしセラミックボールと本体の間に少しでも隙間があれば、毛細管現象により5-56が浸透してクルクル廻り始めると期待したが、これはあえなく失敗。予想だが、本体成形時に セラミックボールを金型へあらかじめセットしてしまってるためにプラスチックと固着してるんじゃなかろうか。耐熱タイプの剥型材でもあらかじめ塗布しておいてくれれば飛躍的に使いやすくなるのに。

次にネットで改造事例を探してみる。案の定、セラミックボールを金属ベアリングに置き換える改造記事が見つかった。完璧なソリューションだが大改造すぎてちょっと引く。もっと手軽に何とかしたい。

さて要点を整理してみる。
  • M570のトラックボールを3点支持しているセラミックボールが本体と固着(?)しているために動きが渋くなっているのではないか
  • セラミックボールの固着(?)は潤滑剤が浸透しないほど強固である
  • セラミックボールを除去し金属ベアリング等に置き換えるのは最終的な解決策だがそこまではしたくない
で、今回行ったプチ改造の手順を示す(地味なので写真なし)。小規模とはいえ改造は改造、メーカー保証が受けられなくなるのでご注意を。
  1. トラックボールを外す
  2. 熱した半田ごての先をセラミックボールだけに当てる
  3. 頃合いを見計らって半田ごてを外しセラミックボールへ素早くクレ5-56等を滴下する
  4. セラミックボール周りのプラスチックをカッター等で少し削り、セラミックボールが外れない程度に露出を大きくする(これはやらなくてもいいかも)
  5. 2.〜4.を3つのセラミックボールに対して繰り返す
  6. トラックボールを元に戻して動かして様子を見る、違和感が残るようなら1.〜5.を繰り返す
「セラミックボールならプラスチックと違って半田ごてを当てても溶けないだろうし、潤滑剤で急速冷却すれば多少は収縮するので本体とのあいだに隙間が空いてベアリングとして機能するようになるのではないか」との目論みで上記のような手順になったが、結論から言えば大成功。金属ベアリングとまではいかないがセラミックボールをベアリングとして機能させ、かなり滑らかな手応えを得ることに成功した。ただこの改造、2.の半田ごてを 当てる時間が問題で、当て過ぎると筐体のプラスチック自体を溶かしてしまう(実際1カ所を少々歪ませてしまった)。ここの塩梅さえ見極めれば、比較的楽に快適なトラックボールを持つことができる。現在はプライベート用だけを改造したが、いずれ職場用も同じ改造を施してみたい。

なお操作感を補正するためにMouseZoomSmoothMouseを導入しているが、他のアプリとの競合が発生する可能性がある(今のところ致命的なトラブルには陥っていないが)。ここも自己責任で。

そんなわけで、使う人を選ぶがチューニングさえ決まれば他のインプットデバイスより腕に優しいトラックボール。なかなか新製品が出ないニッチなものだったが、最近なぜか各社から新製品がぼちぼちとリリースされていて、個人的にはエレコムの新型がとても気になっている。マルチタッチ対応トラックパット以外のインプットデバイスはスイッチが多い方がいい。キーボードは逆にキーが少ない方がいい。我ながらひねくれてるね。

2014/12/10

ファブレットデビュー

ペットのイタチ?それはフェレット。今回のお題はファブレット、巨大画面スマートフォンの話である。

ワタシが紆余曲折を経てiPhone 5sに軟着陸した際、当然iPhone 6 plusも候補に挙がっていたのだが、何せあのデカさはさすがのワタシの手にも余る代物で、持つとしてもセカンドマシン的な意味合いになるだろうなあ、つーかスマートフォンでセカンドマシンって何よ、などと考えながらiPhone 6を選んだ記憶がある。そして今回、寝かせてあるサブ回線をMNPして手に入れたのが、Xperia Z Ultra、約6.4インチの画面を持つスマートフォン…というよりやはり大型スマートフォンと小型タブレットの中間でファブレットと呼ぶのがふさわしい機械、である。

なぜこれを選んだかというと一括0円でお得だったからという身も蓋もない理由が一番だが、最近のソニーデザインの復調具合を見るにつけ、いずれはXperiaを所有してみたいと思っていたのが大きい。以前から言ってるようにワタシはモダニズム信奉者だが、このところのソニー製品のソニーらしさ或いはモダニズムっぽさは往年のソニーデザインのキレの良さを彷彿とさせる。この、いかにも工業製品ですよ無駄な曲線曲面を省いた道具ですよという面構えこそがポイントなのですよ。

もう発売されて1年近く経つものなので詳しいインプレッションは省くが、このZ Ultra、スマートフォンにしては巨大なサイズにも関わらず手の納まり具合は意外としっくりくる。おそらく軽さと薄さが作用しているのだろう。6 plusと比較しても持ちやすさはこちらの方が上に思える。もしかするとアルミとガラスという 本体の素材の地肌と エッジの面取りの違いの影響かもしれない。

で、久しぶりにAndroidを触っているのだが…バージョン4.4.2はKitKatだから比較的新しいのを差っ引いても、iOSを凌駕している部分が少なくない。永遠の課題であろうセキュリティは気になるが、カスタマイズの自由度の高さや「こういうことをしたい」と思ったときに気が利く感じは長年のiOSユーザーこそ意識してもらいたいところだ。いわゆる信者的な盲目さでもってスルーしていると気づいたときには手遅れということがよくある。iOS 8がそれほど話題になっていないことを考えると、Appleがユーザーインターフェースのイノベーターだったのはもう過去の話になりつつあるのかもしれない。iPhone 6 / 6 plusのあのレンズが突出した収まりの悪い本体デザインだけじゃなくiOS 8のホームボタンダブルタップ操作もダサくて激しく失望したのはワタシだけじゃなかろう(ああついに言っちゃった)。

話が逸れた。そんなわけで半分冗談のつもりで(!)手に入れたZ Ultraだが、チューニング次第で現在使っているiPadを置き換えることができそうなので持ち歩く方向で検討を始めた。iPad miniおよび類似サイズの小型タブレットも興味が失せてしまった。最初はAndroid弄り目的で雑に扱って飽きたら放り出そうとか考えてたのに、この変わりようである。普段iPhone / iPad上でやっている作業はほとんど移行できそうだが、Twitterクライアントのいいのを見つけられていない。Janetterフリー版がユーザー数上限で認証できないって何よ…ここでTwitter社の方針に文句いうのも無意味だけどさ。

それともうひとつ。生産台数の見積もりが甘すぎたミクスペリアの企画が仮にシリーズ化されていたら、このZ Ultraにとても似合っただろうなあと思う。壁紙を何となくペパーミントグリーンにしてるのは、少しでもそういう気分を味わいたいからです。

2014/12/06

車載用後付けドリンクホルダー最終決戦

いまどきのアメニティあふれるクルマならいざ知らず、ワタシが乗っている1999年型トヨタMR2(もう15年前…)にそのようなものは時代的にも車種的にも期待できない。そんなわけで乗り始めてからずっと「ドライブ時に車内のどこへ飲み物を置くか」は永遠に近いテーマだった。走り始めたら2〜3時間は止まらないのが当たり前なのと天井がTバールーフで意外と暑いので、こまめな水分補給は実際重要なのですよ。

最初の解決策はDINサイズのドリンクホルダー兼小物入れをオーディオユニットと共にセットすることだった。…ってDINってもう通じないんだろうな。カーオーディオの一種の規格で大きさに互換性があるのでパーツの流用やら何やらが簡単、って話がそれた。まずはトヨタ純正オプション品を装着して、そして同様の社外品に換えてひとときの平穏を得た。

が、iPodの登場で事情が大きく変わる。今でこそクルマやカーオーディオがiPod(またはiPhone)に対応しているのは普通だが、まだそれほど普及していない頃には「あの四角いステンレスの小箱をどこに置いて操作するか」は結構大きな悩みのタネで、自分はしばらくのあいだ音声出力ケーブルを刺したiPodを上記のドリンクホルダーへ無造作に突っ込んで場をしのいでいた。

しかしこの方法、飲み物類とiPodの形と大きさの違いにより早々に破綻した。コーナーを曲がると車内でiPodがどこかへすっ飛んでいくことが多発し、その度に停車しては座席の下をまさぐってiPodを探すのを繰り返すこと数回、別の方法での固定方法を模索することにした。

ちょうどこの頃になると目ざといアフターパーツメーカー(余談だがアフターパーツってクルマ業界の和製英語だよな、デッドニングとかも)が、iPodも一緒に置けるドリンクホルダーを販売し始めていた。価格もそれほど高くないし、良さげなものを見繕って取り付けておしまい…と思ったら大きな大きな罠が待っていた。

後付けのドリンクホルダーの主流はエアコン吹出口取付式である。本体にカニのハサミのような細長いアタッチメントを差し込み吹出口のルーバーに引っ掛けて固定するという手軽で加工の要らない方法で、ドリンクホルダー業界(?)のデファクトスタンダード(??)である。

しかしこれが少なくともワタシのクルマには相性最悪で、何度取り付けても突然ズレたり外れたりして、その度に置いてあったペットボトルやiPodが車内のどこかへ落っこちる。メーカーや年代が変わればこのあたりも改善されるだろうと思って別なものを買ったりしたのだが、ズレと外れは一向に治らない。これはつまり取り付け方法そのものに問題があるということだ。

たいていの場合、車内エアコンのルーバーは上下左右に可動する。ここに一定の重量物を引っ掛けて手軽に固定しようという発想もまあ安直だが、それ以上に何十年も同じ方法で「固定できたことにする」アフターパーツメーカーの考えの 浅はかさには本当に辟易する。「枯れた趣味の世界では技術革新が起こらず商品開発も停滞する」というのはワタシの持論だが、それを地で行っているようなものである。同様の場所に固定するナビゲーション用モニタ台座アタッチメントには金属バネとネジで確実にガッチリと取り付けられる工夫のされたものが存在するというのに。努力をしなくなった業界に未来は無い… 近所のカー用品店は驚くほど閑散としてたもんなあ。

ともあれダッシュボード上に吸盤や両面テープでデデーンと取り付けるのも大嫌いなので、この場所で何とかするしかない。要は外れないようにすればいいのだ…と悩むこと実に十年近く、ようやく解決策を見出すことができた。

その方法とは何のことはない、「付属アタッチメントを使わずタイラップ等の結束バンドでルーバーに固定する」というもの。ふと思いついて実際に仮止めした時点で効果が抜群なのが 分かったので、今までの試行錯誤はいったい何だったんだろうと気が抜けてしまったほど。なおあまり強く結束するとルーバーを破損しかねないので、ある程度しっかり固定できたところで両面テープを併用して微妙な位置ズレを防ぐのがよかろう(写真をよく見ると両面テープがはみ出しているが、3Mの超強力両面テープの切れ端を後から適当に挟んだため。見栄えがよろしくないので後でつけ直す予定)。

ただこの方法にも「角度調整ができない」という欠点はある。その場合は何かスペーサーを自作する必要があるが、そもそも車内に常設のドリンクホルダーが存在しないクルマに乗っている人が現在どれだけいるのかを考えると、これは杞憂の類と言っていいだろう。

そんなわけで我がクルマにもついに平和が 訪れた。こないだコスッたけど。取り付けたドリンクホルダーはイマイチ使いづらいけど安かったから良しとする。こないだコスッちゃったけど。あの程度なら自分でも塗装できるけど色が無いんだ色が。このへんも(結果的にそうなってしまったとは言え)レアなクルマに乗る者の悩みのひとつである。

2014/12/05

缶入りタイカレー対決

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ひとり暮らしで何かと忙しいとき頼りになるのが缶詰めやレトルト食品。特にカレーは年中お世話になっている。そのカレー、一昔前はレトルトと相場が決まっていたのだが、数年前にいなば食品が突如本場のタイカレー缶詰めを市場に投入してから各社の商品開発が活性化し、結果として気が向いたときに本格的なエスニックカレーが食えるという、ある意味リッチな食生活環境が実現したのである。

さて写真左はいなば食品の最新作・マッサマン(朝ドラではないので注意)。ちょっと独特な風味が特徴で、なぜか日清食品がカレーヌードルに採用してたのを食ってから一気にファンになった。そして右は最近100均でも見かけるようになった缶入りタイカレー。初期いなば食品のラインナップと同様に赤・緑・黄の3つを確認している。こちらのポイントはいなば食品よりも安くてちょっぴり量が多いところ。独身にはここがとても重要なのだ。

さて実際に食ってみると、マッサマンは期待通りの味で満足(だがじゃがいもと豆は減らして別の具材を増やしてほしかった)。また100均タイカレー(仮称)の味は、よく言えばよりエスニック悪く言えば大雑把、ただスパイスの効きはいなば食品より強めかもしれず辛さが先に来る。

いずれにせよ価格を考えれば十分に満足できることを保証する。白飯に100円ちょっとの1食まかないでこれだけ旨い思いができるのだから、本当によい時代になったものである。

2014/12/04

ゴアテックスシューズを衝動買い

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先日のエントリでワタシはケミカルな素材に目がないと書いたが、つい表記のモノに手を出してしまった…だって安かったんだもの。

もう20年以上アディダスのスニーカーを履いているが、ここ数年はデザインや値段でいろいろ選ぶようになった(アディダス本体の作りが中国製造のため?チャチくなったのも遠因)。今回はぼんやり検索して見つけたリーボックのONE SAWCUT GTX、スニーカーというよりトレッキングシューズだが、ゴアテックスで作られた靴の平均価格の約半額、んでデザインも悪くないということで実家への冬場の帰省や雨の日等向け用途に購入してみた。

ところでスニーカーマニアの皆さんには当然の話なんだろうが、外国ブランドのスニーカーは表記サイズと足のフィット感に微妙なズレがある。特に横幅が顕著で、これは日本人が扁平足気味だからなのかもしれないが、そういう場合はワンサイズ大きなものを買う必要がある。アディダスは+0.5してつま先を余らせないと窮屈でなあ。

さて実は初リーボックだったんだが、ショップの方に相談したところアディダスと似た傾向にあるということで同様に+0.5サイズ上のものを選んだんだが、 実際に履いてみると冗談抜きでぴったりで、さすがプロは違うと感心している。現在部屋履きにして足慣らし中、しばらくしたら外へデビューさせる予定。EDWINのゴアテックスジーンズと組合わせれば足下は完璧だぜ(防水的な意味で)

余談だが載せた写真はiPhone 5sで撮ったもの。発売当時は5から格段に進歩しましたと謳っていたはずだが、適当に撮ってこれだけ写るのを見ると言うだけのことはあるなあと妙に感心してしまった。iPhone 6 / 6 plusはこの上を行ってるだろうし、他社のスマートフォンも似たようなもんだろうし、スナップフォトがメインなら他のコンパクトカメラは要らないかも…まあコンパクト大ズーム機は欲しいんですけどね。

2014/11/28

iPhone転がし(2014年10月版)

もう過去の話だが念のためメモ。

iPhone 6 / 6 plusが発売された9月中旬、そろそろメイン回線で使っているauの契約更新時期が迫っていたので機種変更するつもりで商品情報をチェックしていたのだが、店頭などで実物を触るたびに当時使っていたiPhone 5と比べてメリット・デメリット両方あるもののメリットの方が大きいかなあなどと考えていた。

ご存知の通りiPhoneは携帯3社が販売台数で熾烈な争いを繰り広げており、各社ともに手を変え品を変え顧客の囲い込みに必死である。だが顧客側からすれば良い端末が安く手に入るのはウェルカムなことで、特に初動を重視したキャンペーンには心動かされた。乗るしかないこのビッグウェーブに

そんなわけで10月初旬、ふらりと立ち寄った某家電量販店に在庫があったのが運の尽き(?)、その場で6へ機種変更してしまった。決め手はauが行っていたiPhoneの下取りサービスと割引クーポンの配布で、いわゆる利用者ポイントとそれらを合わせると端末代は タダ同然になってしまったのだ。手続きも慣れたもので待つこと小一時間で変更完了。いつもの通りパワーサポートのAir Jacketを一緒に買って、部屋に戻るなり素っ裸になって風呂場で保護フィルムを貼りジャケットを装着して使い始めた。

しかし、ここからしばらくは苛立ちの日々であった。

自分は手が大きいから6 plusでも行けるだろうとすら思っていて遠慮して(?)6にしたにもかかわらず、画面上部に指が届かず片手操作ができない。一応ホームボタン2回タップで画面が下に降りてくるのだが、Appleらしくない取ってつけたような機能で使うたびに失望する。そもそもホームボタンに親指を伸ばそうとすると指がつりそうになる。そしてあの明治チェルシーを紙幣サイズに拡大したようなヌルっとした丸みを帯びた縁を持つ板は、少しでも油断すると手のひらから滑り落ちようとする。幸い落下事故は免れたが、ポリカーボネートではなく滑りづらいシリコン系のジャケットに変えようと思ったほどだった(がシリコン系をポケットに入れるのはホコリがまとわりつきやすいのでイヤ )。

それでもしばらくしたら勝手に慣れるだろうと楽観視ししながら使い続けること2週間、iPhone 6をほぼ触らなくなっている自分に気づいて手放すことを決めた。スマートフォンと言えど結局は道具、毎日使いたい、身体にフィットすると思わせるものでないと良いことはまるでない。これは昔BMW R1100S BCRに乗り始めたときの気分と似てるなあと今思った。

さてiPhone 6を手放すとしてどうするか、また、代わりに何を買えばいいのか。これはシンプルな解決策を取った。ネットで検索すると携帯買取業者が多数引っかかると思う。このうち近所で直に取り引きできる店へ出向き、相見積もりを取って高い方に直接現金で買い取ってもらった。そしてそのままApple Storeへ行ってiPhone 5sを店頭で購入した。6の買い取り金額と5sの価格がほぼ同じだったため、ここでもまたタダ同然で機種が変わったことになる。11月中旬に円安の影響で(?)値上げされたことを考えると、ベストタイミングのドッ…もとい購入だったと思う。なお こういう機動力が発揮できるのは都内だけかもしれないが、宅配便や通販で同じことができる場合もあるだろう。


ともあれグルッと1周してあのシャープなエッジを持った端末が戻ってきた。性能的には6に比べて極端に劣っているところは無いし、結局のところ自分はこのデザインが好きなんだなと改めて思っているところである。そうそう、Apple Store版iPhone 5s(Model A 1453)はSIMフリーなので、そういう意味ではキャリア版6よりメリットがあるかも知れない。当面海外に行く予定はないが、MVNOの格安SIMがブームになっていることを考えると、携帯3社のSIMが差せるこの端末は数年間いろいろと遊べそうである。

追伸:数々のカメラアプリを渡り歩いてきたが現在はPastelに行き着いている。 人工的なシャッター音が 嫌いで無音アプリを愛用してきたが、無料でここまでできると他のアプリと遜色ない。静かな食事の場面などを数多く撮る人には特にオススメ(なお盗撮うんぬんは使う人間の側の問題なのでワタシはスマートフォンのカメラアプリが無音機能を持つこと自体を問題視しない)。

2014/11/27

失くしモノの話

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いやまあこんだけ長いこと生きてると取り返しのつかないものをたくさん失ってきましたがね。今回はフィジカルな紛失物について。

自分のモノ持ちの良さは自覚しているけど、同時にモノを失くさない自信もすごくあった。4歳かそこらにお気に入りの青い毛糸の帽子を帯広のステーションデパートの食堂に忘れてきて以来のトラウマなのかもしれんが、とにかくモノを部屋に保管してはたびたび棚卸して外出時も所持品をなるべく身体から離さず持っているのがクセになってしまっている。なお所持品については、ブラジルの遠い親戚が手荷物を決して手放そうとしないので空港職員を困らせたという逸話にも影響されている。要は失くしたくなければ手放さなければいいということだ。

ところがこの1年でお気に入りのモノを2つも失くしてしまった。ひとつは双眼鏡、もうひとつはユニクロの小さな肩掛けポーチ。前者は小さくて安いが一応ケンコー社のもので何よりミクの日大感謝祭に持っていった思い出の品、後者は同じく安物だがユニクロがまだユニークな試行錯誤をしていた時代に売られていたコーデュラ製のもの。余談だがワタシは素材マニアなのでこういうケミカルに強化されたものには目がなかったりする…バイクに乗ってたときもゴアテックスのジャケットとパンツを愛用してたし。エドウィンのゴアテックスWIND-STOPPERジーンズは絶版になったのな、雨の日と冬場の外出にはマジで最強のジーンズだったのに。 同様のジーンズはバイク屋へ行ってクシタニあたりが作ってるか確かめるしかないように思う。冬コミ行列組の皆さんはがんばって探してください。

話がそれた。この2つの失くしモノは、それ自体への愛着から来る喪失感以上にワタシはモノを失くさないという自信を打ち砕いた。その事実が受け入れがたく部屋の中を何十回も探しまわったが結局出てこなかったので、せめてもの穴埋めとして代替品を探して買ってきたが、やはり失くしたモノを何度も思い出してしまう。

この失くしモノ、おそらく往々にしてそうなのだろうが、「気づいたら無くなっていた」というのがとにかくショックで、どこかの場所や施設に問い合わせることもできず、また商品自体がずっと昔に生産を終了しているモノなのでオークション等で取り戻すこともできない。この悶々とした感覚は、おそらく自分が「別の何かいいモノ」を見つけるまで続くと思う。

ファストファッションあるいはKickstarter的少量生産時代になって、定番商品以外は季節ごとに入れ替わり買い逃すと二度と手に入らないモノが増えたように思う。技術が進んで機能が向上したり新規性の高いデザインを採用するための商品のアップデートなら許せるが、売らんかな精神だけの単なるマイナーチェンジ商品がちょっと目立ちすぎな気がするのは自分だけだろうか。気に入ったモノを失くしてメーカー在庫がありませんというのが数ヶ月単位じゃますます諦めもつかないというものだ。まあだからといってヘインズのTシャツにリーバイスのジーンズ、コンバースのバスケットシューズ等の定番で固めまくった消費生活というのもものすごくつまらないわけだが。頭のてっぺんから足の先まで全身ユニクロ?んー、まあ、そうねえ…。

おまけ:ユニクロはジーユーという安価な下位ブランドを展開しているが、匿名性で言えばより「ユニクロバレ」しづらい。ただAmazonで検索すると海外のファストファッションブランドの服が同じくらいの価格で買えるのでワタシは最近そっちばかりチェックしている。一部でウケた「OK, I'LL LISTEN」Tシャツもそうして見つけたもの。

2014/11/20

DAIMについて少々

一応ワタシが主催者のひとりである音楽レビューサイト・DAIMについて現在個人的に思うところなどを書いてみる。DAIMメンバーには初耳の内容も含まれるかも知れないが、こういう喉に刺さった小骨みたいなものを取り除きたくなったのが再起動の理由のひとつであるので。

DAIM設立当初から共同主催のしまさんとは認識がほぼ一致しており、また、我々が何か行動を起こす時は最終的に話し合って決める(というか正確にはしまさんの意向をワタシがチェックして承認する)体制を採用してきた。

ただ1年前、ワタシが自分のリソースを同人活動その他に割けなくなった時点で、それまで自分が担当していた諸々を皆に預けた。そのなかには上記のサイト運営をはじめメンバーの活動チェックや新規メンバーのスカウトetc.なども含まれていたのだが、既に合議制に近い体制に移行していたこともあり、その点に関しては大丈夫だろうと安心していた。

DAIMは便宜上サークルではあるが、この合議制というか共和主義的な部分が象徴するように、その活動については個人の裁量に任せてある。DAIMの名前において発言するもの、個人名義で発言するもの、それぞれの責任は別であり、その使い分けはメンバー各自が自覚しているものと今でも楽観視している。それゆえ、メンバーでありながら一切活動していない「幽霊部員」も存在するし、休部・退会も実際に発生している。始めてみれば割と大所帯になってしまったので、仕方ないところであろうと割り切ってはいる。でもね?幽霊部員が多すぎるのも一切音沙汰がないのも困りものなのよ?あなたとあなたとあなた、ちょっと裏に行って話そうか?

閑話休題。

ただし注意してほしいのは、DAIMという集団がひとつの思想なり主義なりイデオロギーなりを標榜することは決してないということである。これは当初から個人的に抱えていた想いのひとつでもあるし、批評ではなくレビューという言葉にこだわった理由でもある。そのあたりのニュアンスを読み取れるメンバーを厳選しているつもりではあるのだが、外から見た場合に「個として発信した情報」が「DAIM全体の意向」として捉えられかねないケースが実際に発生してしまったので、これは今後の課題だねえとしまさんと話したのはいつ頃だったかな。とにかくそういうわけで我々は始めからニュートラルというよりノンポリに近い集団な訳です。

ワタシのリソースはすぐに回復しそうにないのでDAIMは今後もしばらく現状の体制が続くでしょう。実際ワタシも誰が何をやってるか把握してないしな。ただ、仮に倦怠感めいたものがDAIMという集団の周りに漂っているようなら、少しテコ入れせんといかんかもなあなどとぼんやり考えています。

ちなみにワタシ、この1年で聴いた音楽の再生時間の総合計はおそらく3時間程度です。それと自分の名誉のために言っておくと、ワタシはボカロ衰退論者なんかじゃありません。それほど単純ではないので。単純というよりバカっぽい?放っとけ。

ちょっとだけ再起動

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すっかりご無沙汰しておりました。

諸事情あってネット等から1年ほど距離を置いていたけど、そろそろ毒も抜けてきた頃合いだろうということで少しずつ復帰していこうと思います。

いままでどういう状態だったのか、現在どうなのかを説明するのは様々な意味で難しいです、細かく話したくない気持ちもありますしプライバシーに関わる領域の話も多々あります、そのあたりはどうかご容赦願います。

それからワタシ自身のフィジカルな面ですが、これもまた説明が難しい…健康だけど健康じゃないというか何というか。ただ体重が20kg落ちて10kg戻って3kg落ちるみたいな話は本当なので、そこだけ見られるとヤツレてると思われそうですね。実際、軽く意識を失う経験を何度かしました。全校集会でぶっ倒れる女子校生ってこういう状態なのかと妙なところで感心したりしてましたが、それ以来さすがに身体や食事には気を使っています。

まあこれだけだとさすがに無責任ではありますね…昨年末、ニコ動が一昔前のヤフーみたいな現在のバージョンにアップデートしたあたりからの世間の話題はほとんどキャッチアップできてません。今思えば幾つかの中毒症状…対象はニコ動、ボカロ、Twitter、スマートフォン等のガジェット、ネット界隈のニュース、etc.に陥ってたんでしょうね、ニュースに関しては少しずつ追いかけてますが他はすっかり疎くなりました。ただ、エア提督だったはずの「艦これ」だけはなぜか司令部レベル109という数字が残っていますが、これは生活のリズムを朝型にして規則正しくするのにちょうど良かったためで、巷で流行ってるらしいIngressダイエット(?)と動機は似たようなものです。ちなみに艦娘は現時点で入手可能なものは全て図鑑コンプリートしました。

というわけで1年前の自分がやっていたことを全ていっぺんに再開することはないです。特にニコ動とボカロは優先順位が下がっています。『「初音ミク現象」と呼ばれるものは(特に)初音ミクを中心としたキャラ消費とJ-POPの(下位)互換としてのボカロ音楽に乖離して(縮小)最生産される』という仮説は某所のブレインストーミングで2013年春に導き出したものですが、現在のニコ動とボカロのシーンは上記と比較してどうなってるのか若干興味がある程度です。ああ、買いたいCDは何枚かあったっけ。ありゃ、ボーマス終わったばっかなんすね…とにかく、ワタシの中のボカロ時計は正確には2013年8月29日で止まっているので。ちなみに某氏のあの日のあのツイートは消えていた、せっかく晒そうと思って たのに。代わりにこれを置いとこう。

それとTwitterも以前のようにはアクティブには書き込まないでしょう。一度TLから離れると、あの文字の奔流がとにかく鬱陶しくなります。数年前にSNSから離れろと旧友からアドバイスを受けていくつかのアカウントを閉鎖しましたが、彼の「その手のもので本当のプライベートな時間が削られてるんじゃないの」という言葉は鋭い指摘だったと今でも思います。というわけでさすがにDMはなるべく見ますがその他のアクションは追いつかないかもしれません、あらかじめお詫びしておきます。

ガジェット類の話題だと下取り&クーポン等を使ってタダ同然でiPhone 5から機種変更したiPhone 6がどうしても気に入らず、結局買取業者に売り払ったその足でApple Storeに行ってiPhone 5sを買い戻したりしました。手の大きさとかデザインとかそういう話じゃなく、たぶん相性ですね。ワタシとiPhone 6 / 6 plusは相性が悪い。それもかなりのレベルで。もう少しで投げ捨てるところだったもの。

よた話はこれくらいですかね。いろいろと楽観できない状況は相変わらずですが、食事や軽い飲み会くらいならなんとかなりそうなので誘ってください。旨いもの食いたいや。