2014/11/27

失くしモノの話

いやまあこんだけ長いこと生きてると取り返しのつかないものをたくさん失ってきましたがね。今回はフィジカルな紛失物について。

自分のモノ持ちの良さは自覚しているけど、同時にモノを失くさない自信もすごくあった。4歳かそこらにお気に入りの青い毛糸の帽子を帯広のステーションデパートの食堂に忘れてきて以来のトラウマなのかもしれんが、とにかくモノを部屋に保管してはたびたび棚卸して外出時も所持品をなるべく身体から離さず持っているのがクセになってしまっている。なお所持品については、ブラジルの遠い親戚が手荷物を決して手放そうとしないので空港職員を困らせたという逸話にも影響されている。要は失くしたくなければ手放さなければいいということだ。

ところがこの1年でお気に入りのモノを2つも失くしてしまった。ひとつは双眼鏡、もうひとつはユニクロの小さな肩掛けポーチ。前者は小さくて安いが一応ケンコー社のもので何よりミクの日大感謝祭に持っていった思い出の品、後者は同じく安物だがユニクロがまだユニークな試行錯誤をしていた時代に売られていたコーデュラ製のもの。余談だがワタシは素材マニアなのでこういうケミカルに強化されたものには目がなかったりする…バイクに乗ってたときもゴアテックスのジャケットとパンツを愛用してたし。エドウィンのゴアテックスWIND-STOPPERジーンズは絶版になったのな、雨の日と冬場の外出にはマジで最強のジーンズだったのに。 同様のジーンズはバイク屋へ行ってクシタニあたりが作ってるか確かめるしかないように思う。冬コミ行列組の皆さんはがんばって探してください。

話がそれた。この2つの失くしモノは、それ自体への愛着から来る喪失感以上にワタシはモノを失くさないという自信を打ち砕いた。その事実が受け入れがたく部屋の中を何十回も探しまわったが結局出てこなかったので、せめてもの穴埋めとして代替品を探して買ってきたが、やはり失くしたモノを何度も思い出してしまう。

この失くしモノ、おそらく往々にしてそうなのだろうが、「気づいたら無くなっていた」というのがとにかくショックで、どこかの場所や施設に問い合わせることもできず、また商品自体がずっと昔に生産を終了しているモノなのでオークション等で取り戻すこともできない。この悶々とした感覚は、おそらく自分が「別の何かいいモノ」を見つけるまで続くと思う。

ファストファッションあるいはKickstarter的少量生産時代になって、定番商品以外は季節ごとに入れ替わり買い逃すと二度と手に入らないモノが増えたように思う。技術が進んで機能が向上したり新規性の高いデザインを採用するための商品のアップデートなら許せるが、売らんかな精神だけの単なるマイナーチェンジ商品がちょっと目立ちすぎな気がするのは自分だけだろうか。気に入ったモノを失くしてメーカー在庫がありませんというのが数ヶ月単位じゃますます諦めもつかないというものだ。まあだからといってヘインズのTシャツにリーバイスのジーンズ、コンバースのバスケットシューズ等の定番で固めまくった消費生活というのもものすごくつまらないわけだが。頭のてっぺんから足の先まで全身ユニクロ?んー、まあ、そうねえ…。

おまけ:ユニクロはジーユーという安価な下位ブランドを展開しているが、匿名性で言えばより「ユニクロバレ」しづらい。ただAmazonで検索すると海外のファストファッションブランドの服が同じくらいの価格で買えるのでワタシは最近そっちばかりチェックしている。一部でウケた「OK, I'LL LISTEN」Tシャツもそうして見つけたもの。