2014/12/11

ロジクールM570をプチ改造

※この記事が妙に参照されているようなので追記:内容的には自己満足の域を出ておらず再現性も怪しく、従って万人に勧められるようなものではありませんし参考になることもほとんどないでしょう。もし何か問題が発生してもワタシは責任を持ちませんのであしからず

数年前に腱鞘炎気味になってから某女史にトラックボールがいいよと勧められて使い始めたロジクールM570(現在はマイナーチェンジして型番がM570tになっている)。やや変則的な形状ながら手頃な価格とそれに見合った性能が気に入って、プライベートに加えて職場用にも買ってしまった。

ただ不満が全然無いわけではなく、特にトラックボールの動きが微妙に渋いのは(主に操作する親指の)ストレスだった。「トラックボール」と言えばミサイルコマンドやテーカンワールドカップの豪快かつ滑らかに廻るアレを思い出すタイプなので、 ここはいずれ何とかしたいと思っていた。

調べてみるとトラックボールは3つのセラミックボールで支持されている。これが滑らかに動けば簡易ベアリングとして機能してトラックボールは3点支持状態でスムーズに動くはずなので、つまりはこれが何らかの理由で固着している可能性が高いということだ。

最初にやったことはセラミックボール周りにクレ5-56等を薄く吹いてみることだった。もしセラミックボールと本体の間に少しでも隙間があれば、毛細管現象により5-56が浸透してクルクル廻り始めると期待したが、これはあえなく失敗。予想だが、本体成形時に セラミックボールを金型へあらかじめセットしてしまってるためにプラスチックと固着してるんじゃなかろうか。耐熱タイプの剥型材でもあらかじめ塗布しておいてくれれば飛躍的に使いやすくなるのに。

次にネットで改造事例を探してみる。案の定、セラミックボールを金属ベアリングに置き換える改造記事が見つかった。完璧なソリューションだが大改造すぎてちょっと引く。もっと手軽に何とかしたい。

さて要点を整理してみる。
  • M570のトラックボールを3点支持しているセラミックボールが本体と固着(?)しているために動きが渋くなっているのではないか
  • セラミックボールの固着(?)は潤滑剤が浸透しないほど強固である
  • セラミックボールを除去し金属ベアリング等に置き換えるのは最終的な解決策だがそこまではしたくない
で、今回行ったプチ改造の手順を示す(地味なので写真なし)。小規模とはいえ改造は改造、メーカー保証が受けられなくなるのでご注意を。
  1. トラックボールを外す
  2. 熱した半田ごての先をセラミックボールだけに当てる
  3. 頃合いを見計らって半田ごてを外しセラミックボールへ素早くクレ5-56等を滴下する
  4. セラミックボール周りのプラスチックをカッター等で少し削り、セラミックボールが外れない程度に露出を大きくする(これはやらなくてもいいかも)
  5. 2.〜4.を3つのセラミックボールに対して繰り返す
  6. トラックボールを元に戻して動かして様子を見る、違和感が残るようなら1.〜5.を繰り返す
「セラミックボールならプラスチックと違って半田ごてを当てても溶けないだろうし、潤滑剤で急速冷却すれば多少は収縮するので本体とのあいだに隙間が空いてベアリングとして機能するようになるのではないか」との目論みで上記のような手順になったが、結論から言えば大成功。金属ベアリングとまではいかないがセラミックボールをベアリングとして機能させ、かなり滑らかな手応えを得ることに成功した。ただこの改造、2.の半田ごてを 当てる時間が問題で、当て過ぎると筐体のプラスチック自体を溶かしてしまう(実際1カ所を少々歪ませてしまった)。ここの塩梅さえ見極めれば、比較的楽に快適なトラックボールを持つことができる。現在はプライベート用だけを改造したが、いずれ職場用も同じ改造を施してみたい。

なお操作感を補正するためにMouseZoomSmoothMouseを導入しているが、他のアプリとの競合が発生する可能性がある(今のところ致命的なトラブルには陥っていないが)。ここも自己責任で。

そんなわけで、使う人を選ぶがチューニングさえ決まれば他のインプットデバイスより腕に優しいトラックボール。なかなか新製品が出ないニッチなものだったが、最近なぜか各社から新製品がぼちぼちとリリースされていて、個人的にはエレコムの新型がとても気になっている。マルチタッチ対応トラックパット以外のインプットデバイスはスイッチが多い方がいい。キーボードは逆にキーが少ない方がいい。我ながらひねくれてるね。