昨年の夏のはじめに買ったNAS・
LS-CH1.0TLだが、昨年暮れに手をつけたディスクの拡張とTimeMachineの再設定がうまくいったので、備忘録がわりにこれまでの作業をまとめておく。なお、以下の作業については全て自己責任、致命的なトラブルが発生しても当方は責任を負いかねるので、そこんとこよろしく。
- 基本
NAS (Network Attached Storage) は、平たく言えばLANで接続された外付けハードディスクと考えればよろしい。このシリーズはどうやら組み込みのLinuxで動いているらしく、代々の機種がいわゆるハッカーによってアレコレされてきたようだ。この機種も同様で、その気になればいろいろできるらしい。だが機能一覧にも載っているこれらを一切アテにしてはいけない。実際、ワタシもファイルをロストした苦い経験がある。できれば単一目的に用途を絞り、それ以外の処理は全て停止してしまったほうがよいと思う。ワタシは2台のMacのTimeMachineバックアップ用と割り切ることにした。そのためにディスクの換装に着手したのだが、これが茨の道の始まり…
- ハードディスクの換装(要Windows)
- ラベルを剥がして筐体を割る(この時点でメーカー保証はなくなるので、覚悟すること)。
- 元のハードディスクを取り外し、「生の」ハードディスクに入れ替える。このとき、何らかのフォーマットを行ってあると次の作業でコケるので、中古のハードディスクを使うときは、あらかじめパーティション情報を削除しておくこと。
- 以前書いた通り、こちらの方法でファームウェアを新規にインストールする。1)についての説明は割愛(ググればヒントがたくさん出てくる)。3)にある
VersionCheck=0
NoFormatting=0
を書き加えるのが重要なポイントなので忘れないように。なお何度か実験した結果、最新のファームウェアでこの方法は使えないようなので、入手できる旧バージョン、例えばVer.1.24等で行うこと。ワタシは確か海外のサポートサイトからちょい新しめのファームウェアをダウンロードした筈だが、よく覚えていない。
- ファームウェアがインストールできたら、起動と動作を一通り確認する。ダメなら2.からやり直し。
- 念のため、最新のファームウェアにアップデートする。なおこの手のブツに共通して言えることだが、一度安定した環境を得られたら、むやみにアップデートすべきではない。
- 必要な設定を施す。セキュリティ周りに配慮して、管理者パスワードの変更は当然行い、外部からの接続機能は全てOFFにすることを推奨する。
- TimeMachineによるバックアップ設定
- LinkStationの設定ガイドの9.までは説明通りに行う。
- 10.で、Macのコンピュータ名をすべて小文字、かつスペースや記号が含まれないものに変更する(例:Mac mini → macmini)。LinkStation側には、このコンピュータ名と、「システムプロファイラ」で確認できるBSD装置名:en0のMACアドレスを入力する。ちなみにMacBook Airでは物理的なLANインターフェースがないので、無線LANのMACアドレスを使用することになるが、きちんとen0として認識されているのでご心配なく。
- しばらくすると、LinkStation内のTimeMachine用に指定されたフォルダ内に「mac名_MACアドレスの:を抜いたもの.sparsebundle」という、特殊なディスクイメージファイルが出来上がる。これをMac付属の「ディスクユーティリティ」の画面左下にドラッグして登録し、「ディスクの修復」を行う。時間がかかる場合もあるし、あっさり終了することもあるが、何をしているのかはよく分からない。
- 3.が終了したら設定ガイドに戻り13.以降の作業を行うのだが、15.は必ずadminで登録すること。LinkStationではユーザーが登録できるが、そのユーザーで登録するとバックアップ途中でコケる確率が非常に高まる。恐らくMac OSか、LinkStation側のバグだと思う。もしコケたら、.sparsebundleファイルを削除して、2.からやり直し。
- 初回のバックアップが無事終了することを祈る。GBレベルだと数時間は余裕でかかるので、出かける前あるいは就寝前にセットするのがオススメ。然るべき方角に塩を盛ったりお神酒を捧げたりするのは有効かもしれないが、そこはご自由に。
- バックアップが無事終了していたら一安心。やっと運用に乗せることができる。おめでとう!ちなみにTimeMachineSchedulerなるソフトもあるので、ご利用は計画的に。