3ヶ月にわたる放送が終盤に来てさらに重みを増して、それをどう自分なりに消化してテキストとして残せばいいかを考えてたら数週間が経過してました。難関である関西大会を前に北宇治高校吹奏楽部とその部長でひとりのユーフォニアム奏者でもある黄前久美子という人物に「史上最大の危機」が訪れたのが前回までの話で、この状況をどう打開していくかというのが今回の肝です。ワタシは久美子部長の「誰ひとり途中で止めることなく全国で金を取る」という目標が自分勝手だと思っていましたが、それが実は今後を示唆する重要な価値観であるのかもと気づいた、というのは前回述べました。ただそれを成し遂げるために求められる条件がいくつかあります。具体的には
- 客観的に上手い
- 中長期的なビジョンを持っている
- 強いリーダーシップを発揮できる
あたりでしょうか。久美子の演奏技術は黒江真由と同等でどちらも上手い、と劇中で語られています。また、本人はあまり明言していませんが途中で脱落者を出さず結果を求めるというビジョンめいた価値観もあります。残ったのはリーダーシップ、あなたは部長としてふさわしい指導力があるのか、皆を導いていけるのかという点ですが、麗奈から「部長失格」の烙印を押されてしまったので、否応なしにそこへ向き合わざるを得なくなる、はずなんですけど…
「ギリギリにならないと動かないのはいつものこと」
と赤メガネの誰かさんに喝破されるあたり、まだまだ自覚が足りないようで、困ったものです。