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2024/06/24

「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:第十二回 #ユーフォ3期

せっかくブラインドテストやるんだったら、久美子と黒江真由はチューバくんの着ぐるみを着たり完熟マンゴーと書かれたダンボールをかぶったりして出てきてほしかったです。




せめて最初くらい、この程度の冗談は言わせてください。響け!ユーフォニアム3 第十二回「さいごのソリスト」は、2024年の今だからこそこのようになった、私たちはそれを目撃できたことを、この先ずっと忘れることはないでしょう。その理由を、1日ほど経過して自分としてある程度は整理できた気がするので、これから述べます。

2024/06/23

「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:第十一回 #ユーフォ3期

思ったことを口に出して言ってしまう、我らが失言王たる黄前久美子がまたもやブチかましてくれました。

「変ですよね、学校の吹奏楽って」

リアルな吹奏楽の世界では一種の禁句めいた話題らしいところまで切り込んでくるあたり、ユーフォ3の覚悟の程が再確認できます。

それはともかく久美子の進路や麗奈との関係、そして黒江真由とのわだかまりが相変わらず続いている様子が描かれているのが今回です。途中から別のアニメみたいな見た目になりますけどね。


「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:第十回 #ユーフォ3期

3ヶ月にわたる放送が終盤に来てさらに重みを増して、それをどう自分なりに消化してテキストとして残せばいいかを考えてたら数週間が経過してました。難関である関西大会を前に北宇治高校吹奏楽部とその部長でひとりのユーフォニアム奏者でもある黄前久美子という人物に「史上最大の危機」が訪れたのが前回までの話で、この状況をどう打開していくかというのが今回の肝です。ワタシは久美子部長の「誰ひとり途中で止めることなく全国で金を取る」という目標が自分勝手だと思っていましたが、それが実は今後を示唆する重要な価値観であるのかもと気づいた、というのは前回述べました。ただそれを成し遂げるために求められる条件がいくつかあります。具体的には
  • 客観的に上手い
  • 中長期的なビジョンを持っている
  • 強いリーダーシップを発揮できる

あたりでしょうか。久美子の演奏技術は黒江真由と同等でどちらも上手い、と劇中で語られています。また、本人はあまり明言していませんが途中で脱落者を出さず結果を求めるというビジョンめいた価値観もあります。残ったのはリーダーシップ、あなたは部長としてふさわしい指導力があるのか、皆を導いていけるのかという点ですが、麗奈から「部長失格」の烙印を押されてしまったので、否応なしにそこへ向き合わざるを得なくなる、はずなんですけど…

「ギリギリにならないと動かないのはいつものこと」

と赤メガネの誰かさんに喝破されるあたり、まだまだ自覚が足りないようで、困ったものです。


2024/06/06

「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:第九回 #ユーフォ3期

2024年6月2日、宇治文化センター大ホールでの公式イベントが行われて、その会場でNHKでご覧になっている皆さんとほぼ同じ時間でこの回を見るという、冷静に考えてみればウルトラレアな体験をしました。

「九」というのは「序破急」の"きゅう"とダブルミーニングなのかもしれん

と、「響け!ユーフォニアム」というアニメシリーズの終わりではないか、と、漠然と思いました。

これは今回のタイトルにある「ちぐはぐ」どころではなく
「北宇治高校吹奏楽部史上最大の危機」を見せられている

そんなふうにも感じました。

その後のキャストの皆さんの始終明るげで軽妙なトークや大爆笑のゲームコーナー、その爆笑ネタをアドリブでぶっこんだであろう朗読劇、やや拍子抜けだった各種発表を経て大ホールを出たところで、当日の天気がコロコロ変わって一時はどしゃ降りになった宇治の山並みに沈む夕陽が、今まで見たことのないくらい真っ赤だったのは、今どきのスマートフォンのカメラによる誇張だけではなかったように思います。



「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:第八回 #ユーフォ3期

いやー…第六回のときに「油断すると1週間があっという間に過ぎる」と書いたはずなんですが、第八回「なやめるオスティナート」の衝撃は何を書くべきか悩ませるのに十分以上のインパクトでして…正直なところ、メンタルをゴリゴリやられるという意味では最近のアニメの中でも屈指のエピソードだと思います。

(以下、第九回を見たあとなので先週のあれこれを思い出しながら書いていきます)