For short, " I. M. G. D. "
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2025/03/15

ご報告:母が亡くなりました

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1週間ほど経ちましたので、ご報告を兼ねて書いておきます。

先日、母が亡くなりました。80歳代後半でしたので長生きできたと思います。葬儀は家族で執り行いましたので、諸々のご連絡は謹んでご辞退申し上げます。どうぞお気遣いなく。

以下、何となく思うところを。

以前から触れていた通り、母は認知症を患ってここ数年…少なくとも5年前くらいには記憶と言葉を完全に失っていたので、亡くなったことによるショックは意外に少なく、淡々と受け止めました。家族と確認しましたが、2010年には既に認知症の症状が出ていましたから、ゆっくりではあったけど確実に、心の準備はできていたのだなあと自分なりに納得しています。ワタシはこうなった母に何もしてやれませんでしたが、とても弱気で臆病な性格だったので、この15年ほどの間にあった大小さまざまなニュースや出来事に左右されることなく過ごせたのは、母にとっては決して悪いことばかりではなかったのだと考えるようにしました。

今回は引越と転職をした矢先だったので何かと大変でしたが、こちらでの生活や仕事が本格化していないタイミングを逆手に取って、各種行政手続きなどできることをさっさと済ませてしまいました。人ひとりが亡くなってからの各種手続きに今回はじめて主体として関わったのですが、たくさん経験できるものでもないので慣れることはないと思います。また、今回は義姉と姉と協力しながら進めていったので判断に迷うことはあまりありませんでしたが、ご兄弟のいない方もいると思うので、親御さんとの話し合いはもちろん、親御さんがお住まいの自治体の手続きを一通り眺めておくと後々役に立つときが来るでしょう。

余談ですが、母の葬儀にまつわるあれこれが妙に段取り良く、また、食事や宿泊がずっと快適だったのは、そういうことを人一倍気にする母が気をつかったのかもと、義姉や姉と冗談で話しておりました。

それにしても後期高齢者はいつ何が起こってもおかしくないですね…父はいまだ健在ながら以前のような若々しさがすっかり抜け急速に衰えており、自分の目には介護が必要とすら感じられて、母の次は父でそんなに遠くはないと、母の死でさすがにしおれた姿を見ながら、漠然と考えております。



2019年に兄が亡くなってから6年ほど、母は兄の葬儀に立ち会えなかったので、これでようやく会えたのかと思いながら、まだ春が遠い空を眺めて過ごしています。

2025/03/01

転職&引越します

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さっきの続き。2025/03/01から新しい職場でお世話になることになりました。それに伴い、長いこと住んでいた内地もとい関東圏から離れ、北海道へ戻ります。部屋の契約の関係で本格的な引越は4月以降のどこかになるため、しばらく行ったり来たりしてると思いますが、梅雨入り前には札幌市内での生活が安定すると思います。というわけで今後、北海道へ来る友人知人の皆さんは一声かけていただけると喜びますので、旨いものでも食いにいきましょう。今回の部屋はそれなりに広いので、数名程度の宿泊なら余裕かも…それとオンボロ軽自動車はいちおう持って行く予定ですけど、北海道で走らせたら粉々になりそうなので、人が乗せられるやつに買い換えるかも。ともあれ、新居が落ち着いた頃にあらためてご連絡しますね。今後ともよろしくです。

2025/02/28

退職しました

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おめえ何度目だよというツッコミは無しで。自分もよく分からなくなっちゃったので。というわけで既に一部の友人知人にはお伝えしていた通り、現在の会社を本日限りで退職しました。いろいろあるんですわ…今回は簡単な資格を2つ取れたけど、それを活かした仕事ができたかと言われると疑問というか、いわゆるSESでの働き方がいよいよごまかせなくなってしまったなあという感触があります。その他、今回は自分の環境が大きく変わるので、そのあたりは追ってお話しますね。

2025/02/26

見ているwebページの記事タイトルとURLを Buffer.com に渡すブックマークレット暫定版

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見出し抜きで。Perplexity AIにこういうブックマークレットを作ってと何度かお願いして、最終的な整形はこちらのページで行いました。ニュース記事等のURLの後ろにくっつきがちな、?から続く文字列を削除し、YouTubeとニコニコ動画は短縮URLやモバイル用URLでアクセスしてても標準的なURLになるようにして、Amazonは記事タイトルとURLを短くするようにしてみました。ロクにデバッグしていないので変な動作があるかもしれませんが、そこはまあ自己責任ということで。

2024/10/10

めんどくさいアニメおじさんが宝塚版ベルばらを見て激しく衝撃を受けた話 〜 宝塚歌劇雪組公演「ベルサイユのばら」にまつわるあれこれ

宝塚版シティーハンターから始まって宝塚歌劇を既に何度か見て、その度にすげえものを見たと思って帰ってくるわけだが、今回はあの「ベルサイユのばら」、通称ベルばらである。少女マンガとアニメの双方においての金字塔であり、宝塚と聞いて真っ先に思い浮かべるあれを、運良く見ることができた。

結論から先に書く。

頭を殴られたような衝撃を受けた。ものすごかった。素晴らしかった。

この調子で続けるとそれだけで終わるので、もう少し噛み砕いて、何がワタシにとってそれほどの衝撃だったのかを、つれづれに記しておく。

(画像は宝塚歌劇公式ページよりお借りしました) 

2024/09/23

モノと精霊と修理技術 〜 中国アニメ「傘少女」レビュー(ネタバレあり)

かなり良い中国アニメが1週間限定で上映されるとSNS上で見かけ、それがたまたま通勤圏内の映画館だったし、なにより「羅小黒戦記」で食らった衝撃を忘れることはできないので、映画『傘少女 ー精霊たちの物語ー』を見てきた。

いかにも中国アニメと思わせるプロローグからタイトルが表示され、その後に続く最初の1カットめから、ワタシはものすごくびっくりして、そのまま物語に没入して約2時間の映画を見終わった。一言で表せば「言葉以外は何の抵抗もなくスルッと受け入れられるアニメ映画」。「羅小黒戦記」をワタシは特異点だと今でも考えているけれど、「傘少女」は日本語で吹替版を見せられたら日本製の上質なアニメと区別がつけられないアベレージを叩き出す、中国アニメ業界の底上げを象徴するような作品だと思う。以下、ネタバレ含めていつも通り思うところをつらつらと書く。


「時代」を描いてこそ「時代劇」である 〜 映画「侍タイムスリッパー」レビュー(ネタバレあり)

ぼんやり眺めるSNSのTL上に「侍タイムスリッパー」という映画のタイトルを確認したのは、8月のどこかだったと記憶している。それを何となく覚えていたら、話題が話題を呼んだらしく9月中旬くらいから全国拡大ロードショーになったので、「こういう作品はとにかく早く見ておくべし」という期待半分・邪心半分で見に行ったのが、新宿ピカデリーの9/16の午前中の回。

そして見終わった直後の感想が、ワタシにとってこの映画の全てで、これ以上は話すことがありません。



…これだけだとブログ記事を書く理由にならんので、きちんとレビューの体裁を整えて(何事も作法は大切)、なぜこの映画が2024年の個人的ベストに近いと考えているのかを述べる。

2024/08/31

トツ子のトツは突進のトツ 〜「きみの色」「Garden of Remembrance」のレビュー的な何か(ネタバレあり)

2024/08/30に公開日が決定した翌日に有給休暇申請を出して、1日かけて異なる映画館で複数回見る「リズと青い鳥」メソッドを行使して山田尚子監督の最新作「きみの色」を見て、その途中で同日に配信が開始された同監督作の短編「Garden of Remembrance」(以下 GoR と表記)を見た。

このふたつの作品は山田尚子監督が京都アニメーションから離れてフリーとして手がけたもので、受け皿となった会社がサイエンスSARUで同一、企画立ち上げから製作期間はかなり重複していて、(そしてここからが重要だが)扱っているテーマやモチーフに共通点がたくさん見受けられるので、今回は異例ながら両作品について同時に書いていくことにする。あまりやったことがないアプローチなので途中で散漫になるかもしれない。あらかじめお詫びしておく。

2024/09/10追記:平ハウス物語主催、北宇治高校DJ部の幹部、ユーフォ3感想スペースおよび「きみの色」公開記念感想スペース3days主催のみらぼさんによる「きみの色」感想noteが、こういう文脈(この記事の後ろのほうで少し触れてるけど)をあまり知らない自分からするととても刺激的だったので、あわせてお読みください

2024/07/21

BufferからXとMastodon/Blueskyにクロスポストする

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Tampermonkeyとユーザースクリプト(twitter-to-bsky)を用いてX/Mastodon/Blueskyにクロスポストする話の続き。これから紹介する方法は、投稿だけなら使い勝手や安定性など含めて一番使いやすいんじゃないでしょうか。

単にBufferBlueskyに対応してくれただけなんですけどね(ワタシはベータテスト参加者なので正式対応はまだかも)

2024/07/04

「響け!ユーフォニアム3」感想以上深読み未満:最終回 #ユーフォ3期

2024年4月から数えて3ヶ月、きっちりスケジュール通りに全十三回を放送して、ついにこの足掛け9年にわたる物語が終わりを迎えるときが来ました。

これだけの時間を一緒に過ごした分、どうしても自分語りしたくなるんですが、それは後回しにします。とにかくこの、ユーフォシリーズという大河青春アニメの終幕として、これ以上ないほど潔い最終回だったと思います。

この最終回のサブタイトルは「つながるメロディ」ですが、ワタシは「きたうじクロニクル」または「くみこクロニクル」でもあったよなあ、と考えています。ユーフォ3には劇中の時間経過のほかに、リアルの我々が経験してきたここ数年の思いが重なっていると強く感じられるのは、前回述べた通りです。そのあたりを含めつつ、お話を追っていきましょう。