1週間ほど経ちましたので、ご報告を兼ねて書いておきます。
先日、母が亡くなりました。80歳代後半でしたので長生きできたと思います。葬儀は家族で執り行いましたので、諸々のご連絡は謹んでご辞退申し上げます。どうぞお気遣いなく。
以下、何となく思うところを。
以前から触れていた通り、母は認知症を患ってここ数年…少なくとも5年前くらいには記憶と言葉を完全に失っていたので、亡くなったことによるショックは意外に少なく、淡々と受け止めました。家族と確認しましたが、
2010年には既に認知症の症状が出ていましたから、ゆっくりではあったけど確実に、心の準備はできていたのだなあと自分なりに納得しています。ワタシはこうなった母に何もしてやれませんでしたが、とても弱気で臆病な性格だったので、この15年ほどの間にあった大小さまざまなニュースや出来事に左右されることなく過ごせたのは、母にとっては決して悪いことばかりではなかったのだと考えるようにしました。
今回は引越と転職をした矢先だったので何かと大変でしたが、こちらでの生活や仕事が本格化していないタイミングを逆手に取って、各種行政手続きなどできることをさっさと済ませてしまいました。人ひとりが亡くなってからの各種手続きに今回はじめて主体として関わったのですが、たくさん経験できるものでもないので慣れることはないと思います。また、今回は義姉と姉と協力しながら進めていったので判断に迷うことはあまりありませんでしたが、ご兄弟のいない方もいると思うので、親御さんとの話し合いはもちろん、親御さんがお住まいの自治体の手続きを一通り眺めておくと後々役に立つときが来るでしょう。
余談ですが、母の葬儀にまつわるあれこれが妙に段取り良く、また、食事や宿泊がずっと快適だったのは、そういうことを人一倍気にする母が気をつかったのかもと、義姉や姉と冗談で話しておりました。
それにしても後期高齢者はいつ何が起こってもおかしくないですね…父はいまだ健在ながら以前のような若々しさがすっかり抜け急速に衰えており、自分の目には介護が必要とすら感じられて、母の次は父でそんなに遠くはないと、母の死でさすがにしおれた姿を見ながら、漠然と考えております。
2019年に兄が亡くなってから6年ほど、母は兄の葬儀に立ち会えなかったので、これでようやく会えたのかと思いながら、まだ春が遠い空を眺めて過ごしています。