For short, " I. M. G. D. "
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Light up your room, and browse away from the monitor, please! :-)

2019/12/19

最近買ったもののまとめ

11月末から12月にかけて突発的に九州へ行ったりして最近の映画やアニメの話に付いていけなくなりつつあるので、埋め草としてこのところ買ったいくつかのものについてメモ。ほとんどスマートフォンや電子ガジェット類になっちゃうけどね。ではさっそく。

※商品にはAmazonのアフィリエイトリンクを設置してますので、ブツは気になるけどクリックしたくない場合は各自検索などしてください。お手数おかけします。

2019/11/22

中国アニメの特異点は「AKIRA」の夢を見るか 〜 映画 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)レビュー(ネタバレあり)

日本国内では都内の映画館で2週間ほど上映して終わってしまって実際に見た人はほとんどいないにも関わらず、「TAAF2020 アニメ オブ ザ イヤー部門 みんなが選ぶベスト100」の上位に食い込んでいて「なんだそりゃ」と思っていた「映画 羅小黒戦記 (ロシャオヘイセンキ/THE LEGEND OF HEI)」が、またも期間限定ながら劇場をわずかに拡大して上映するというので、仕事帰りのレイトショーに近い上映時間のチケットを予約して(休日は気づいたら満席になってた)、先日やっと見ることができた。

映画の最初から最後までスクリーンに釘付けにされながら、これほど多くの思考を巡らせられることになるとは、正直これっぽっちも予想していなかった。

今日、ワタシが見たものは、おそらく世界のアニメの歴史において、今後長く語り継がれる極めて重大な意味を持つ作品になるだろう。

あまりの衝撃に呆然としながらぼんやりそんなことを考えつつ劇場を後にし、まとまらない思考を弄びながらいったん寝て、少しは冷静さを取り戻したと思うので、「羅小黒戦記」のいったい何がそれほど衝撃的なのか、あらためて自分なりにまとめてみることにする。

端的に言えば、中国でこれほど超ハイレベルな「アニメ」を自国のみで作れてしまう、その事実こそがワタシを打ちのめしたのだ。


2019/09/13

アニメにおける歌唱・楽器演奏描写のイノベーションの現在 〜『キャロル&チューズデイ』『劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」』を例として

いきなり本題。

アニメにおける歌唱・楽器演奏シーン描写の近代革命は、「涼宮ハルヒの憂鬱」によってもたらされたというのは、おおむね異論のないところであろう。




時間と空間を超えて届くのが「手紙」なのです 〜『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』レビュー(ネタバレあり)

クオリティが突き抜けてて「もはや映画」という評判のうちに完結したTVシリーズの外伝を、(当初は2週間の予定だったのを変更して)3週間限定で映画館で上映するということで、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』(以降ヴァイオレットちゃん外伝と表記)を、封切初日に見た。以下、その後あれこれ思ったことや考えたことを徒然に記す。



2019/07/03

"遠き空へ"

event_note
1週間ほど黙っていようかと思いましたが、自分自身の気持ちの整理が必要ではあるので、ご報告がてら端的に書いておきます。

先日、兄が他界しました。

ワタシと兄は疎遠というわけでは決してありませんでしたが、ことネット上においては、ほとんど接点らしい接点が無かったため、ワタシのブログやツイートを読んでいる方でリアルに彼を知る人はとても少ないと思います。それでも何かのご縁で兄をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんので、生前よくしていただきましたこと、この場を借りて謹んでお礼を申し上げます。


2019/05/20

Mac版ChromeのTweetDeckにBetterTweetDeckでMulti Row TweetDeckっぽいカスタムCSSを追加

event_note
2019/05/28追記:Multi Row TweetDeckがバージョンアップしてmac版Chromeでも問題なく動くのを確認したので、この記事はさらにカスタマイズしたい人向けメモということで。さらに、これらの機能拡張を導入してからも楽に調整できて扱いが楽なPWAによるアプリケーション化を強くおすすめします。



以前の記事の続き。

お気に入りだったMulti Row TweetDeckが、いつの間にかMac版Chrome上のTweetDeckBetterTweetDeckで動かなくなってしまったので、代替策を模索した結果のメモ。


要するにBetterTweetDeckのカスタムCSS機能であれこれすれば、TweetDeckの列表示をわりと簡単にカスタマイズできて、例えば2段重ね表示なんかも実現できる。まあ中身はWebアプリケーションなので、本職さんからすれば当たり前の話なんだけどね。つまり、以下はあくまでもワタシ個人の環境におけるメモ書きということで。

必要なもの:

  • Mac版Chrome(BetterTweetDeckが対応しているFirefoxでもOperaでも基本は変わらないけど、各種コマンドを使って独立したアプリケーションにできるので、ワタシはChromeを推奨)
  • BetterTweetDeck
  • もちろんTwitterアカウント
  • CSS3に関する知識(ググれば何とかなるけど勉強したいなら専門書などがあるとベター)

概要:

TweetDeckは列をどんどん追加できるけど、追加するごとに列の幅がwebブラウザウィンドウに対して1/2、1/3、1/4…1/nになって、各列が次第に縦に細長くなって読みづらくなる。そこでワタシはMulti Row TweetDeckを導入して、メインのTLは縦1本、mentionやDMなどその他の列は半分の高さで縦2段置きにして使っていた。

ところがある日(諸々の仕様変更の影響だと思われるけど)Multi Row TweetDeckが機能しなくなってしまって途方に暮れて仕方なくTweetenなどでしのいできたけど、突然代替案を閃いた。

ChromeでTweetDeck+BetterTweetDeckの環境を開いた状態で「表示」>「開発/管理」>「デベロッパーツール」を選ぶと奇怪な呪文がウィンドウ右側に出てくるけど、注意深くそれを辿っていくと、TweetDeckの各々の列の見栄えは、CSSでは column クラス(でいいんだよね?)で定義されていることが分かる。であれば、BetterTweetDeckのカスタムCSS機能で強引に書き換えができるはず。

例えばカスタムCSSに


    .column {
        height : 50% ;
    }


とか書くと、各列の高さが50%=半分になる。しかしこれだと単純に横並びするだけで意味がないので、こんな感じでごにょごにょする。いま適当に書いたからまともに動かないかもしれないから自己責任で。内容の詳細はググって!


    .column {
        height : 50% ;
        display:-webkit-box;   /* old Android */
        display:-webkit-flex;  /* Safari etc. */
        display:-ms-flexbox;   /* IE10        */
        display:flex;
        -webkit-flex-flow    : column wrap;      /* Safari etc. */
        -ms-flex-flow        : column wrap;      /* IE          */
        flex-flow            : column wrap;      /* = flex-direction:row;flex-wrap:wrap; */
        float:left;
    }


んでワタシの環境でチマチマといじくった結果がこちら。最初の1〜2行は縦1列で幅が広め、その後の列は上が55%・下が45%の高さで2段重ねで幅が狭め、んで表示的に右端に来る列はList監視用のため縦1列で幅が狭めにしてある。それと1番目(メインのTL)以外の列は文字を小さくしたりもしてる。


    .column {
        display:-webkit-box;   /* old Android */
        display:-webkit-flex;  /* Safari etc. */
        display:-ms-flexbox;   /* IE10        */
        display:flex;
        -webkit-flex-flow    : column wrap;      /* Safari etc. */
        -ms-flex-flow        : column wrap;      /* IE          */
        flex-flow            : column wrap;      /* = flex-direction:row;flex-wrap:wrap; */
        float:left;
    }

    .column:nth-child(-n+2) {
        height: 100%;
        width: 28%;
    }

    .column:nth-child(2) {
        font-size: small;
    }

    .column:nth-child(n+3) {
        height: 55%;
        width: 23%;
        font-size: small;
    }

    .column:nth-child(n+5) {
        height: 45%;
        width: 23%;
        font-size: small;
    }

    .column:last-of-type {
        height: 100%;
        width: 19.5%;
        clear:both;
        position : absolute;
        top: 0px;
        right: 0px;
        font-size: small;
    }


まあ参考例なので動かなかったらすまぬ。まあ、しばらくHTMLやCSSを触ってなかったけど、いまどきのコードって融通が効くけど複雑になったねえというのが正直なところ。余裕ができたら勉強し直して、このサイトももっとカッコよくしたい。

そんなわけで必要な人はレッツチャレンジ。困ったらカスタムCSSの中身を消せば元に戻るから何とかなる!もちろん責任は一切負いませんが。

2019/04/29

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」レビュー:音楽編(超ネタバレあり)

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」レビューシリーズの最後は、総論作画編に続いて音楽編。これまでの記事ではいささかシビアな見方をしてきたが、音楽は、これまでと同様の上質さでもって我々を楽しませてくれたと思う。

「ユーフォ」シリーズは、極めてすぐれた音楽映画である。

「誓いのフィナーレ」のレビューを3本立てで書くと決めたのは、実は何は無くともこの話をしたかったからである。


今回は間違いなくネタバレするので例によって改行を多めに:

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」レビュー:作画編(ネタバレあり?)

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」については、総論めいたレビューとは別に、作画(原画・動画・撮影・3DCG etc.)編と、音楽編を別立てで書くことにした。

本作にはそれぞれ語るべき要素が盛りだくさんというのが第一の理由だけど、プロアマ問わず書かれる大半のアニメレビュー的な記事がストーリーとキャラクターしか追わない現状を、何とかして変えたいという個人的な思いもある。ワタシが常々言っている「アニメはつまるところ動く絵と音でできている」という話を、もっともっとたくさんしたいというのが、正直なところ。

というわけで今回のお題、「誓いのフィナーレ」の作画について。


以下、ネタバレの可能性があるので改行を多めに:

感情が情熱に変わる瞬間 〜 「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」レビュー:総論(ネタバレあり)

新年度の始まりである4月はいつも慌ただしい。ワタシも例に漏れず想定外の用事ができ、封切日の4/19に仕事を休んで新宿ピカデリーから川崎チネチッタへの鑑賞ツアー(?)を決行するというプランがあっさり崩れて、それでもやっぱりどうしても「ユーフォの新作を見たい」という欲求が我慢できなくなってしまったので、出張先の北海道にあった札幌シネマフロンティアで「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」を朝イチで見た。



これは難しい。



エピローグを見届けた直後、何となくホッとしてうっすら浮かんだ涙を隠しつつ、まるで久石奏に「この映画、良かったですか?センパイ」とでも尋ねられた気持ちになって複雑な顔をしながらそう思ったのを、正直に告白しておく。


なお今回は、作画音楽についてそれぞれ分けて書くことにしたので、このテキストは主に物語の話が中心となる。以下、いつものようにネタバレ含めてつれづれと書いていくので改行を多めに: