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2021/05/03

ありふれた固定電話回線に一手を加えて高齢者のライフラインを強化した話

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先日、実家へ送った固定電話の拡声器の取り付けが終わったと、父から電話がかかってきました。

「もしもし俺だ、取り付けが終わった」
「そうか、こっちの声は聞こえるか?」
「聞こえる、こっちはどうだ」
「問題なく聞こえる、これで不安要素がひとつ消えた、あとはよろしく」

これが今までなら、

「もしもし俺だ、○○が終わった」
「そうか、どうなった?」
「は?」
聞・こ・え・る・か?
「あ?何?」
こ・っ・ち・の・声・が・聞・こ・え・る・か?」(怒号じみた大声で)

…てな感じで、自分はまあ意識して気長に会話してたんですが、姉などは腹が立つので話もしたくない、とこぼしてました(もちろん本心じゃないですけどね)。それが、たった数千円の出費と数分の取り付け&調整であっさり解決したわけです。何で今までこれに気づかなかったのかと後悔すらしました。

(写真は旭電機化成株式会社公式ページより引用)

実はこの拡声器を見つける前に、高齢者向け≒加齢によって耳の聞こえがよろしくなくなった方向けに音声が大音量で聞こえる機能を持つファクシミリ付き電話機を探したんですが、皆が携帯電話を持つようになった影響からか、ぴったりの機種が見つけられませんでした。

その一方で、COVID-19ワクチン接種予約のドタバタが、高齢者向け接種を開始した自治体のニュースとして流れてきます。

父はPCやiPadを普通に使いこなすんですが、実家のネット回線が細いこともあって、今回の予約はやはり電話に頼るしかありません。しかし父は他の皆さんと同じく年齢相応に聴力が衰えており、補聴器を装着していても上記の通り電話を通じた会話がほとんど成り立たなかったので、さてどうすんべ、と悩んでいたわけです。

それがたった一手で解決。言うことありません。

もちろん今後、何かの会話をするときも今までみたいなストレスを互いに抱えることはありませんし、父自身が生活や医療に関わる連絡を電話で行う際もスムーズに進むと期待できます。




会話はいいですね。

この1年以上、部屋ごもりを強いられて肉体的・精神的に疲弊しているお年寄りが少なくないという話を聞きます。昔から使い慣れた電話機にこの小さな機械をとりつけることで、以前のように会話を楽しめる環境が得られるなら、とても良い買いものなのではと感じます。回線の種類や電話機との相性など注意点がいくつかあるみたいですが、ご実家とのコミュニケーションに苦労されたり心配事を抱えてる皆さん、ご検討あれ。

(ワタシは悩んでACアダプターつきを買いましたけど乾電池駆動でもいいと思います)
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