理由はまあとにかくいろいろとあったわけですが…いちばん大きかったのはやはり実家周りを今後どうするかという、40〜60歳代の皆さんならだいたい直面してしまう課題ですね。とはいえ北海道には戻らず(このあたりを詳しく話すとアレがアレでアレなので省略)、とりあえずは引き続き首都圏で出稼ぎします。
それとIT系の仕事も続けますが、いわゆるセキュリティ業務の最前線からは身を引く形になりました。守秘義務があるのでこちらも詳細は伏せますけど、まあとにかくスピードが速すぎて、しょせん付け焼刃の知識と経験では着いていくのがやっとの状態だったのは確かでした。ものすげえ実力のあるスーパー人材(分かりやすく例えると攻殻機動隊でカチャカチャやってる人たちのイメージ)がゴロゴロいる一方で地道にこなす仕事もたくさんあるけど、それらをこなすセキュリティ系エンジニアの絶対数が全く足らんのは間違いないです。3年前なら「言うても大して難しくないからカモンジョイナス!」と言えたわけですが、2021年の現在では、少なくともPCやスマートフォンとサーバとクラウドとネットワークとプログラムやアルゴリズムやプロトコルその他もろもろを深く理解して統合的に見なくちゃいけないので、それができる人材は無双できます。むっちゃ儲かります。テクニカルな英会話・英作文能力必須ですが。なので、そういう人はだいたい外資系企業に行っちゃってる印象ですね。
閑話休題。
実は今回の職場が決まるまで、数ヶ月ほど無職でした。一時は実家への前進的撤退も覚悟したんですが、インターネットで得た知識と数々の転職経験に基づいてあちこちへ話をした結果、何とか食いつなぐことができました。その反動なのか、この期間は個人の趣味などへのモチベーションが大きく減退していたのですが(例えばあれだけ通ってた映画館にあまり行かなくなった等)…ともあれ公的機関と日頃お世話になっている友人の皆さん、ご相談に乗ってくださりありがとうございました。しかし某県某市の労働基準監督署は(以下自粛)
そういうわけで次の曲もとい次の会社への出勤はゴールデンウィーク明けの予定ですが、COVID-19感染拡大による緊急事態宣言下という状況なので、しばらく家にいて勉強してろと言われる可能性も捨て切れません。ただ、特に取り柄のないアラフィフのおっさんでも拾ってくれる場所があるという事実が、今後の皆さんの何かの糧になれば幸いです。
最後に。入社前には必ず契約内容や労働条件、労働環境を書面で確認すること。それと、契約書などは必ず正副2通を用意させて会社と個人で持つこと。何か重要そうな書類はスマートフォンで撮影し、クリティカルなミーティングや会話は録音すること。自分の身を守るには公的機関が動くための材料が必要なので、何かヤバいと感じたらそういったものを集めておくと後で役立ちます。現在の職場環境や転職や今後のキャリアプランで悩んでる方がいれば、上記も含めて何かお話できるかもしれないので、別途ご相談ください。
あと数ヶ月くらい経って普通に飲み会ができる日常を取り戻せたなら、盛大に転職祝いしてください。ともに乗り越えましょう。
(2021年3月の夜に近所の公園で撮影)