そこから数ヶ月、特に6月中旬くらいから、シャレにならん暑さに見舞われております。訳あって1階を選んだにも関わらず日の出から日の入りまできっちり陽が当たる立地に加え、冬の備えとして部屋の壁の断熱性能が高く、すなわち「部屋の中が一度あたたまるとなかなか冷めてくれない」ので、ここ2週間ほどは夜中でも汗だくで過ごしておりました。
これではさすがに身が保たん、ということで、この物件に一般的なエアコンが設置できないことが確定した時点で購入した、中古のポータブルエアコンの出番がやって参りました。
「壁に穴を開けることは一切まかりならん」という不動産屋のケチくさいお達しにより設置方法をあれこれ考えて、3mくらいの長さの社外品の排気ホースを無理やり伸ばして、壁にある湿気防止用の小さな換気扇へくっつけてみましたが、エアコンの仕組み上、排気そのものがかなりの熱を持つため、排気ホースもちょっとしたストーブくらいの熱さになるんですね。そんなものが3mも部屋に伸びてると、冷えた空気がホースからの放射熱に相殺されて、結局、機械を動かした分の熱が加わってしまうのでかえって暑い…という矛盾を抱えておりました。
(乱暴な試運転の様子。パイプの固定はダクトテープを用いた由緒正しいアポロ13方式)
このまま諦めて引っ越すか…とも思ったんですがそんなお金と時間は無いので、まじめに設置することにしました。
機種はアイリスオーヤマの定番モデルの2024年型ですが、中古にも関わらず部品が全て揃っていて使用感が無かったので、特にメンテナンス等せず、排気パイプを標準の短いものに戻しただけで、そのまま取り付けます。
手順は極めて簡単で、
- 本体を設置したい場所(窓の近くがベター)に置く
- 窓のサッシに排気口つきパネルをはめ込む
- 本体と排気口を排気パイプで繋ぐ
- 電源コンセントを差してスイッチON
しかしここで油断してはいけません。この設置方法には2つの問題があります。
排熱パイプは鋼線と薄いプラスチックで出来ているので、上から断熱性のある素材で簀巻きにしてやれば状況は改善します。偶然にも山善のスポットエアコン用ダクトカバーが売られていたので、できるだけ短く取り回したパイプの長さに合わせて折りたたんで(つまり2枚重ねになるようにして)断熱ホースに被せてやりました。
- 排熱パイプが短くなったとはいえかなり熱くなるのは変わらないので、部屋に熱を放射させない工夫が必要
- 窓に排気パネルをはめ込んだので、物理的には窓は開けっ放しで鍵が開いたままになっている
排熱パイプは鋼線と薄いプラスチックで出来ているので、上から断熱性のある素材で簀巻きにしてやれば状況は改善します。偶然にも山善のスポットエアコン用ダクトカバーが売られていたので、できるだけ短く取り回したパイプの長さに合わせて折りたたんで(つまり2枚重ねになるようにして)断熱ホースに被せてやりました。
このダクトカバーの効果ははっきりと体感できるほどです。実は本体裏側の排気ダクト取り付け部分の真上が部屋からの空気の吸い込み口になっているという(ちょっとありえない感じの間抜けな)設計のため、排気パイプがむき出しのままだと熱せられた周囲の空気を吸い込むという無駄が発生しているんですね。パイプからの放射熱と周囲の空気を暖めるのを防げるので、このカバーには2重の効果が期待できるという訳です。断言しますけど、各メーカーはポータブルエアコン一式にこのカバーを標準装備すべきと思いますね。冷え方が体感で倍くらい変わります(大げさ)ちなみにワタシはパイプの上へさらに断熱・耐撚性のあるカーテン生地を被せたので、先ほどの空気の流れを物理的にゆるりと遮断した形に落ち着きました。
さて、エアコンの性能が安定したところで、窓の問題に着手します。これは単に後付けのロック機構をこれでもかと取り付けて対処しました。まあ、1階にも関わらず格子も何も無い素通しの窓で突破しようとする悪人に対しては何をしても無駄だと思うので、部屋の中に監視カメラでも設置して次善の策とすることにします。
さて、エアコンの性能が安定したところで、窓の問題に着手します。これは単に後付けのロック機構をこれでもかと取り付けて対処しました。まあ、1階にも関わらず格子も何も無い素通しの窓で突破しようとする悪人に対しては何をしても無駄だと思うので、部屋の中に監視カメラでも設置して次善の策とすることにします。
ということで快適な室温の部屋が戻ってきました(ついでに扇風機を1台増やして部屋全体の空気を大きく循環させるようにしました)現在の北海道は、体感的には湿度を除くと30年くらい前の東京都心と同じくらいの暑さでしょうかね?北海道の各地は昼には平気で35℃とかになりますが、建物の構造上どうしても室外機が置けず通常のエアコンが導入できないケースがあると思いますので、ポータブルエアコンの導入&窓枠への排気口設置は検討の価値ありですね。室外機に相当する熱交換の仕組みが部屋の中にあるので結構うるさいのが玉に瑕ですが、どのみち9月半ばくらいになったら肌寒くなるので、通年稼働はあまり考えなくていいわけですし。
夏至前後は20時を過ぎても薄明るい高緯度の土地からは以上です。