2011/07/05

ロサンゼルス・チキチキ弾丸ツアー:2日目後編

引き続き後編。写真はこちらこちらを参照してください。

  • 宿に到着後、荷物を整理してホテル前に出てみたら、公式応援ツアー参加者のひとりと偶然バッタリ。事情を聞くと、ツアーは何名かのグループに分けられて、その方は1泊3日・トランジット2回だったとのこと。当然、ホテルのチェックインもバラバラで、ツアーの体をなしていないのがひしひしと分かった。最終的には全員がライブに間に合ったようだけど、ここは企画した旅行会社側の問題が大きいと思う。
  • シャトルバス内はやっぱりコスプレ軍団。ガトリング砲を車内に持ち込むなよ(笑)。
  • AX会場にもどると、相変わらずの馬鹿騒ぎが繰り広げられていた。公式応援ツアーに混じって雑談しつつ、ボッタクリ価格で売られていたホットドッグを仕方なく購入して食欲を満たす。
  • ライブは入場開始が19時、開演は20時半だったが、可能なら会場の中をウロウロしてみようと思って、早めにNOKIAシアターの入場口へ並ぶことに。しかし、ここでも長蛇の列。しかも、コスのまま並んでる奴がたくさん。あり得ん、日本じゃ絶対にあり得ん!
  • で、列がなかなか進まない。コスをしている奴も含めて、荷物・身体検査が金属探知機を用いるなど厳重だったため。カメラ類は持ち込み禁止だったみたいだけど、すっとぼけてそのまま通過(笑)。
  • 自分の座席に向かう途中の通路に、シアターでアクトしたスーパースターの写真が飾られている。前日に感じた不安が、いっそう大きくなった。こんなところで大丈夫か?
  • しかし、ロビーに出た瞬間に聴こえてきたのは「ハジメテノオト」。もうこの時点で涙目ですよ。他の曲も含めてアレンジが施されていたけど、あれは「アコミク」だったのかな?出来が非常によかったので、何とかして手に入れよう(実は物販で売られていたようだけど、あの会場ですっかりそのことを忘れてしまっていた)。
  • 自分の座席は、3階の一番右端という、普通ならかなり絶望的なポジション。しかしこれが逆に、会場のスケールを把握するのに役立った。ステージは幅・奥行きともにZEPPの3倍くらいの広さ、両脇に船積みコンテナを縦にしたくらいの巨大なスピーカーと新宿アルタサイズのモニターが備わっていて、2階・3階には貴賓席を備えた、超本格的なオペラハウス。東京国際フォーラムのホールAが約5,000席らしいけど、NOKIAシアターは約7,000席。フロアには傾斜がつけられていてしっかりとした座席つき。武道館は11,000人くらい入るようなので建物自体の大きさはそれに匹敵するくらいなんだろうが、あっちは言わば多目的ホールなので、ショーを開催することや音響設計は考慮されていない。ここでやっぱり不安になる。感情が揺れ動いてますな(笑)。
  • 座席はチェックが厳重だったので移動できず。仕方なく座っていると、ほどなくMCが始まり、さらにDANCEROIDのオープニングアクトが始まった。踊っている姿こそ豆粒のようだが、話や曲がすべて非常にクリアに聴こえる。え?ダンスのBGM音源はCDでしょ?こんな壁際の席でなんで残響がないの?アタマの中は混乱するばかり。
  • タイムスケジュールから10分ほど遅れて、いよいよ開幕。ご存知のとおり「Project DIVA desu.」から「ワールドイズマイン」に繋ぐ、去年の感謝祭パターンだったが、超巨大なスピーカーで増幅された音圧に身体ごと吹き飛ばされるかと思った。3階のコンクリートの床や座席が、バスドラのビートに合わせて震えているのが分かる。その一方で、壁からの反響・残響やビビリ、音の篭もりや歪み、音割れなどが一切ない。ワタシは建築を少々勉強して音響設計が非常に困難な仕事だと知っているので、キャパ7,000名の空間でこの音質を実現できること自体が信じられなかった。これだけの大音響でもハイハットやボーカルはしっかり聴き取れるし、耳も痛くならない。あとで教えてくださった方がいたが、実はNOKIAシアターは、音響設計の調整をやり直したばかりだったとのこと。道理で、と納得した。それと、ロサンゼルスの乾燥した空気が絶対に影響しているはず。
  • それでも開幕から3曲目くらいまでは、何とか正気を保っていられた。「ぽっぴっぽー」のイントロが流れ、客席が文字通り大爆発した瞬間、iPhoneでメモを取るのを止めてしまった。いまこの瞬間を全力で楽しまなくてどうするのだ!!
  • というわけで各曲の細かい印象は、本当にほとんど覚えていない。それとステージ上のCGもライティングの関係でよく見えなかったりしていたので、このへんはニコ動で見た方のほうが詳しいだろう。自分がうっすらと記憶しているのは、客席の前方10列くらいは途中まで座っていたが次第にノセられて立ち上がっていったこと、その後ろは2階・3階含めてずっと大騒ぎだったこと、サイリウムが大量に振られていて日本のそれと同じタイミングだったこと、客席前方中央でオタ芸を打ってた空気の読めない奴が途中で注意でも受けたのか大人しくなってたこと、各曲のイントロが流れた瞬間やリン・レン、ルカが登場した瞬間に「ギャー」という(主に女性の)悲鳴が聞こえてきたこと、等々。ステージから大音量で叩きつけられる熱気に全く負けていない、あのパワー。ニコ動視聴組のなかには、客席が盛り上がってたか分からなかったという感想をおっしゃってた方もいたようだが、本当にものすごかった。ワタシが保証します。
  • ライブの中間くらいで、全身の毛穴が開いて変な汗がどっと吹き出した瞬間を自覚した。バイクに乗ってる時に同じような感覚を味わうことが時々あるんだけど、これ、アドレナリンとかドーパミンが脳内で分泌されたときの反応だと思う。魂を揺さぶるってこういう体験のことをいうのかと、あとで考えて納得した。
  • アンコールを求める声は日本のように揃わず、めいめいが口々に絶叫する。お約束ではなく、ほんとうにもう一度見たいという切実な想いが込められていたように思う。
  • ラストの曲「ハジメテノオト」ストリングスアレンジで、涙腺が完全に崩壊。嗚咽と、目から湧き出す心の汗が止まらない。あの曲、あの歌詞に込められたメッセージを、受け止めてくれたのだろうか。伝わったのだろうか。きっとそうに違いない。自分はそう信じると決めた。そんなことを考えながら、呆然と立ち尽くすしかなかった。
  • 閉会後ロビーに出てくると、ロス行き前に知り合ったA先生とばったり。2人でハイタッチをかます。観客はみな満足気な顔で、口々に賞賛の声をあげている。このときとばかり、エハミックさんのアナログレコードを頭上に掲げて1階まで降りていきました(笑)。
  • 会場を出たら、興奮覚めやらぬ観客の集団が、NOKIAシアターの周りを取り囲んでいる。アナログレコードを掲げ周囲に見せびらかしつつ、思わず日本語で「ざまあみやがれ!」って叫んじゃったよ!!
  • そうしていると、我々に「何でメルトをやらないんだ」と英語で文句を言ってくる奴、「すごかった!」「よかった!」と片言の日本語で話しかけくる奴、「そのレコードの写真を取らせてくれ」と駆け寄ってくる奴、握手を求めてくる奴などが出てきた。この時点で、ライブは大成功だったと確信。
  • そのまま、NOKIAシアター近くのA先生のホテルの部屋に移動。大急ぎで頼まれた仕事をこなす。実はA先生に事情をお話して、ネットを貸してもらうことができたのだった。本当に助かりました。というわけでとにかくスピード重視、なんとかこの熱狂を伝えなければと思い、震える手で必死に書き上げた。いま読み返すと明らかに正気を失ってるが、あれ以上、アタマが回らなかった。ほんとうにすみません。ちなみに帰国後知ったんだが、あの記事、報道系メディアの現地速報では最速で、しかも総合ランキングトップになっちゃったみたいで、いまだにその事実を消化できないでいます。
  • 記事を書いている途中でA先生に連絡があり、そのまま関係者の打ち上げに合流することに。え?自分なんかがそこに行っちゃっていいの?殴られるんじゃないの?と不安になりつつ、ありがたく同行させていただくことに。
  • 外に出てみたら、メタルギアソリッドのスネークが段ボールに隠れていた。お前らまだそんなことやってるのかよ!
  • 打ち上げの詳細は秘密(笑)。皆様、本当にありがとうございました!
  • 現地時間の午前1時半くらいにタクシーを拾ったんだが、連中はまだコスのまま大騒ぎしていた。次に来るなら、絶対に会場近くがいいと思った。
  • 宿へ無事にたどり着き、ロビーの端末で1時間ほどツイートして、そのまま就寝。部屋に戻ってTシャツを脱いでみたら、大量の汗が乾いて塩になっていた。