名称からお分かりの通り、今回手に入れたMac miniは現行モデルのMac mini (Late 2014)から一つ前の型落ちで小さく見積もっても5年近く前の品なんだが、現行モデルでさえ既に数年アップデートされておらず、そして何より現行モデルはRAMが自分で交換できないので、新品で買うとApple Storeでカスタマイズ必須で、そして中古で買うとメモリが増やせないのでハードディスク周り以外に弄る余地がほとんど無いという(自分のようにハード的にあれこれ手を加えたい人間にとっては)何とも中途半端なモデルになっていた。
上記のような不満を持つMac miniユーザーはけっこう多いらしく、実際、今回購入したLate 2012の2.3GHzクアッドコアIntel Core i7モデルはプレミアムがついており、新品以上の価格で取引されていることが半年ほどのリサーチで分かっていた。今回はそれをラッキーなことにだいたい底値=当時の希望小売価格程度で購入できた。わずかな回数しか起動していないというほぼ新品のグッドコンディションだったので特に文句はないが、それでも5年前のコンピュータを新品と同じ値段で買うというのは少々複雑な気分ではあった。
ともあれ簡単な動作確認を済ませたのち、おもむろにセットアップを実施。まずハードディスクは悩んだ末に、当面は旧Mac miniで使用していた1TBの東芝製ハイブリッドハードディスクを移植して運用することにした。SSDの搭載や自作Fusion Drive化は先のお楽しみということで。んでメモリはシリコンパワーの永久保証メモリ8GBx2セットがちょうどいい具合にアウトレットで格安で売られていたので迷うことなく購入して交換。これは「macOS / OS XはRAMが多ければ多いほど良い」という経験則によるもの。この上記ふたつの効果だろうか、初期の動作確認時より明らかにもたつきが無くなって、ちょっとした写真のレタッチ・動画編集などでも非常に快適なレスポンスを得られている。
それとこういう機会を逃しちゃいけないと思って、引越し時に雑に引き回した家庭内LANと周辺機器の接続を見直した。LANに関しては主要な配線からカテゴリー5 / 5eを追放して6 / 6eにした。そのおかげかどうか分からないが、webページのレスポンスなどはかなり快適な部類になった。また、そこにぶら下がるNASは以前使っていたものが引越しの余波で壊れてしまって買い替えたのに加えて、妙に安い中古品を衝動買いしてしまったので、同じバッファロー製のを2台運用することになった。いろいろ試した結果、片方は以前と同じくMac miniのバックアップ(Time Machine)用、もう片方はnasneの録画の自動バックアップ用として使うことにした。ただせっかくUSB3.0が使えるようになったので、制約が多いNASの運用はどこかで見切りをつけるかもしれない(特にTime Machineでのバックアップ)。
というわけで自宅のコンピューティング環境も心機一転、iOS機器との写真データ同期がコケるという謎の症状も激減して、なかなか快適に使うことができている。いずれ時間と予算ができたら、仮想化またはハードディスク増設によるBoot CampでのWindows 10実行環境を整備して、モニタを買い替えたい(できれば大きめの4K液晶)。まあその前にiPhone 5sをSEにしたいなあ…。