「この先…何年かの後…あいつは4WDのステアリングをにぎることになるだろう」
いや北海道では4WDは普通だが?!
というわけで、約2年前に購入したオンボロ軽自動車ことスズキ・KeiワークスのFF・MT版から、スバル・インプレッサスポーツ1.6リッターフルタイム4WD、スバルではAWDと呼んでますが、の、マニュアルシフト版に乗り換えました。
Keiワークスの車検が5月末に切れるので車検を通してもうちょっと乗るかなあと悠長に構えてたんですが、3月から札幌に来て、想像以上に路面が劣悪なのに驚いたんですね。具体的には凍結路面とスリップ防止のために撒かれる砂と塩化カルシウム、そして雪が融けると所々に現れる、舗装の穴ボコ。さすがのスズキ車でも高年式・過走行では、特に足回りから粉々になるだろうことは簡単に予測できました。
その一方で、この2ヶ月ほどは、自分の引越や父母のあれこれでカーシェアを使う機会がかなり多く、やはり都市圏から離れるとクルマがなければ明確に不便だなあと感じながら過ごしておりました。
そんなこんなで漠然と中古車情報サイトを覗いて、暇を見つけて実車を確認したりしているうち、2016年9月(!)登録・実走行距離が約5万kmのこれに出会って、ほぼ即決しました。
この型、メーカーではDBA-GP3という形式名で通称GP系のマイナーチェンジ後なのでD型とか呼ばれてるようなんですけど、フルモデルチェンジ後の通称GT系と合わせて、札幌市内ではとにかく山ほど見かけます。というか、ここは群馬かと思うくらいスバル車が多いです。理由はもちろんスバル自慢のアイサイトをはじめとした各種安全装備、そして定評あるAWDシステムを道内のユーザーが求めているということに他なりません。燃費悪いです、電気とかエコなパワーで走りません、でも、どのような天候や路面状況でも(ある程度は)トラブルなく走行できそうなクルマというのは、納車後に少し走らせてみて実感しているところです。
というかですね…登録初年度から10年経ってないせいか、室内が少々ヨレてる程度でやたらときれいな個体なんですよねこれ。自然吸気1.6リッターなので絶対的なパワーはありませんが、ビスカスカップリングLSDによるフルタイムAWDとMTによる確実なトラクションを気軽に味わえる車体としては、ベストに近い選択ができたと思います。マニュアルではなくCVTモデルが圧倒的多数を占めていて、通称GT型ではMT設定が無くなったのは愚策としか思えませんが、市場原理からしたら仕方のないことなんでしょう(兄弟車のWRX STIにはMTがあるけど高価)
ところでAWD、一般的には4WDシステムは他社でもあるんだから、そっちは探さんかったんかい、というツッコミがありそうなので念のため。以前にレンタカーで乗ってあまりによく走るので感激したトヨタ・ヤリス4WD(GRヤリスではなく普通のやつ)など考えましたよもちろん。ただ予算的には余裕でも、今後は人や荷物を積むことが多くなることを考えると、コンパクトな(=リアシートが狭くて荷物があまり積めない今どきの)Cクラスは、今回は選びにくかったです。実は先に同型セダンタイプのインプレッサG4のきれいな個体に目をつけてたんですが、やっぱり「ほんのちょっと大きめの5ドアハッチバック」を探すことにしたので、最終的な競合はトヨタ・カローラスポーツとマツダ・アクセラスポーツとマツダ・MAZDA3ファストバックになりました。
で、決め手は、端的にむっちゃ安い!新車の時点でかなりのお値打ち価格だったようなんですが、カタログスペック的な燃費のせいか、市場でダブついてるみたいなんですね。ワタシが買った個体も地元のスズキ中古車販売店が東海地方から仕入れたものだそうで、フロア底面やホイールハウスなどを覗いてもサビは目立ちませんでした。おそらく北海道の中古車ディーラー各社が、全国のGP/GT系を安く仕入れて売ってるんじゃないかと想像します。
ともあれ我が人生で3台めのマイカー(昭和的語彙)ですが、中古車なのにほぼ新車みたいなので、なんだか気分がよいです。ディーラーさんが張り切って整備しまくったおかげで、外装は見ての通りギランギランだったりしますし、内装もカーペットが頼んでもいないのに全とっかえされていたりしますし。3ナンバーなのにハッタリが効かずどこか鈍くさい見た目、その一方でフロントウインドウを前に出しサイドウインドウを立てて得られた広々とした室内空間、しかし前のオーナーが貼った濃い色のウインドウフィルムのせいでリアシートに座ると暗くて開放感が台無し&後方視界の確認にも悪影響が出てる、ヒンジ等を工夫して前後ともに乗り降りしやすいドアの開き方、今どきの軽自動車より径が小さいのは有り得ないと言われそうな標準15インチタイヤを含めたサスペンションの絶妙な仕事っぷり、オプションでついてきたカーナビにiPhoneを繋いで音楽を鳴らせるのでハウスミュージックでセッティングしつつ慈悲深い四つ打ちのキックを味わう等々、そのあたり今後は少しずつお見せしたりお話できたらと思います。見た目その他も少しずつ手を加えていく予定。