2015/04/09

最近のアニソンがリッチだが劇伴も注目されてほしい

いや別に楽曲レベルが高くてうんぬんという分析的な細かい話をしたいわけではない。

昨今の第n次アニメブーム、特に良質な深夜アニメの隆盛によってアニソン(=OP/EDと劇中挿入歌、キャラソン含む)の数は1クールにつきもしかしたら合計3桁近くに届く勢いとなっており、しかも各々がパッと聴きでもよく出来ているのにそのうち数曲は必ず強力なフックを持った良曲が飛び出してくるのがまず驚き。最近はMONACAの仕事ぶりが目立つが、ネットレーベル/ボカロ系アーティストも活躍されているのが喜ばしいところ。

(何度でも強調するけど「鏡には〜」からの舐め回すような長回しのカットが絶品!)


(これはBPMを半分にして小林幸子か石川さゆりあたりに歌ってもらったら完璧になると思う)
これに劇伴(=物語に付随したBGM)がつくのだから、インストも守備範囲としている音楽ファンには毎クールたまらないものがあるだろう。

数年前にアニメをがっちり視聴する趣味から離れてしまっているので強いことは言えないんだが、実はTVシリーズの枠内で音楽的にリッチなことをやってしまった例は枚挙に暇がない。近年のOP/EDで記憶に残っているのはシャフトと組み始めた頃の新房昭之監督作品で、例えば「月詠」のOPと「ぱにぽにだっしゅ!」のOP/EDは最近の電波ソングあるいは萌えアニメ系のアッパーなアニソンの源流と言ってもいいかもしれない。思いつきだけど。

(これを見た後にDimitri From Parisを知った、お恥ずかしい限り)


(「ぱにぽにだっしゅ!」は新房監督×シャフトの原点っぽいノリなので超オススメ)
ただ、OP/EDと劇伴の両方とも振り切れちゃってる例というのはあまり思い浮かばない。「エヴァ」のフルオーケストラめいた壮大な劇伴は鷺巣詩郎によるものだが、あれはまあ過去の映画やTVシリーズの特撮もののオマージュだったんだろうと今になって思う。「カウボーイビバップ」はOP以外は案外コンサバだし、あの「エウレカセブン」でさえ全編テクノというわけにはいかなかったわけだし。「攻殻機動隊」はどうだったっけ。「まどマギ」はかなり演劇的だったけど全体で見たらOPが浮いてた記憶があるが演出の一部と言われたらそれまでだしなあ。

しかし何でも例外というのがある。「サムライチャンプルー」は今でも時々無性に見たくなってサントラを引っ張り出しては聴いてる作品。例えば真夏のクソ暑い夜にビールなどあおりつつグデングデンに酔っぱらいながら見て途中で寝落ちしちゃうのがこれほど似合う作品もなかろう。発表時期を考えるとゼロ年代のオタク vs サブカル論戦に引っ張りだされそうな雰囲気もするが、結果的には内容が良い意味でいい加減かつハイカルチャー過ぎてどちらからも敬遠された気配すらある。その点ではとても幸せで不幸な作品だと思う。

(この作品の音楽的なキーマンであるNujabes氏は2010年に亡くなったそうである。合掌)
話は戻って最近の深夜アニメ量産体制が作画に加えて劇伴の制作もどれくらい間に合ってるのか、少々心配ではある。アニメ視聴趣味のリハビリが進まず細かく視聴していないためにおそらく見落としがたくさんあるのを百も承知で言うが、企画側の趣味全開で作曲にじっくり時間をかけた、変なものキメてイッちゃってる感じのデロンデロンな音楽が劇中でひたすら流れてる新作シリーズを久しぶりに見たい。あとでこっそり教えてくれちゃってもいいのよ

そういう意味でも「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」にはものすごく期待している。最初からアタマがフルスロットルでイカレてブッ飛んでるくらいの劇伴にしてほしい。いや別に作画とか崩壊してもこれだったら気にならんから。

処方薬の話

別に怪しいドラッグの類は取り上げない。それと薬の種類と量を具体的かつ得意げにペラペラ話す奴は個人的に信用できないというポリシーがあると前置きしておく。

自分は睡眠障害ではないかと疑って定期通院を始めてから10年近く経つ。入院検査の後に睡眠導入剤と鎮静系の薬を処方してもらって1年ほど経った後、抑うつ症状が強くなったということで処方が丸ごとひっくり返って薬量が倍増し、さらに様々な種類の薬を数ヶ月単位で取っ替え引っ替えすることになって1年ほどでほぼ快方に向かった。

そこから数年経って今度は自律神経がやられたらしく日替わりで体調とメンタルが安定しなくなり、カウンセリングを受けながらそのときの症状に合わせて処方を変えてもらって、ついでに民間療法的なものもあれこれ試して現在に至るが完治にはまだ遠い状況である。

便利な世の中になって処方薬のリストからネットで効用と副作用、服用時の注意などは全て分かるんだが、ワタシ個人はできるだけそれを見ないようにしている。特に副作用と服用時の注意を気にしていると何も飲めなくなるような危険なことが普通に書いてあるので、病気を治しているのか薬物中毒に片足を突っ込んでるのか分からなくなってしまうからだ。一時期それ自体にウンザリして主治医の指示を無視して薬を飲まなくなったことがあるが、言うまでもなくこういうド素人の判断は往々にして危険な結果を招くので絶対にマネをしてはいけない。実際にその期間は病状が改善するどころか悪化したのは確かであるし。

ともかくここ数年は様々な処方薬を一般の方々よりは間違いなく多量に毎日服用している身だが、勝手な断薬は論外として他にもめんどくさいことが多くて困る。処方が変わって新しい薬を飲むときは少し緊張する。特に新しい睡眠導入剤は前後不覚になってコケたり夜間にトイレの場所が分からず部屋の中をさまよったりした経験があるので慎重になる。またアルコールや他の一般的な風邪薬・頭痛薬等を同時に飲むのも本来は避けた方がよいはずなんだが、酒を飲みたい気分の日はあるし飲み会に出る機会も(以前より減らしたとは言え)あるし、どんなに気をつけていても風邪は引くし頭痛も起こるので、そういうときは数日後に干からびた姿が発見されたらそれまでと覚悟を決めてそれぞれの薬を鼻をつまんで飲むことはある。

上記のような生活を今まで続けてきてぶっちゃけ大量の処方薬だけで中毒になるんじゃないかと思うこともあるが、医師の処方に従って症状に合わせて減薬していけば後遺症はそれほど出ないらしい。処方薬を変えた際の極端な言動の変化も以前ほどではなくなったので、身体が薬に慣れたということはあるのかもしれないが。経験的に言っても神経系やメンタル系の薬物治療は安定さえしてしまえば処方薬の量は減らせるわけで、他の慢性疾患の治療…定期的な入院や手術を含む…を考えれば副作用も目立たず確実にマシな部類に入る。実際、こんな文章を書けるほど自分自身の状態に自覚的になれてきたのが快方に向かっている証拠だと思う。少なくともこの数年間は精神的にも身体的にもそんな気になれなかった。目の前の錠剤の山を見てもずいぶん落ち着いたもんである。

余談ながら他の病気、特に生命に関わる重篤な疾患で先進医療の外科・放射線・薬物等による治療を拒否して俗に言う民間療法を選択する方がいらっしゃるようだが、それは(ワタシが一時期勝手に断薬したように)個人の判断なので外野からとやかく言う性質のものではないと考えている。スティーブ・ジョブズに早期の手術を受けさせることが誰もできなかったように、最終的には本人の意思によるものなので誰も責められないであろう。仮に選んだ療法が詐欺的であったとしても、余命が少々短くなるだけである。ただし、これだけは自分自身の経験として言っておく。現代医学の水準を馬鹿にしてはいけない。少しでも長く生き残りたければ数年前に常識と言われていたようなモノの見方は捨て去って、実績があり信頼もできる医師の所見を素直に聞くべきである。それともうひとつ。健康診断・人間ドックは定期的に受けること。早世した方を悼むなら、あなたにはその義務があると考えてよい。自覚症状がない状態が最も恐ろしいのだから。