2017/10/07

「響け!ユーフォニアム」深読み:宇治を飛び立つ鳥の詩

「響け!ユーフォニアム」の原作小説やコミカライズを読み始めたとき、TVアニメを見始めたとき、こんな疑問を抱いたことはないだろうか。

「滝先生の名前って安直すぎね?」




結果的に10年ほど低迷していた吹奏楽部を「鯉の滝登り」のことわざのごとく全国大会へ躍進させたとは言え、物語のあらすじをそのまま人名にするのは、例えばガンダムの登場人物を「アムロ・ザ・ニュータイプ」とか「シャア・アカクテサンバイハヤイ」のようにネーミングするみたいなもので、武田綾乃先生はもちろん、普通のクリエイターならあまり使わない手法と思われる。

約1年前に書いた『「響け!ユーフォニアム」深読み:舞台装置としての宇治』では触れなかったこの疑問の答が、9月末に「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」を見た帰り道で天から降ってきたので、相変わらずキモい感じで妄想を書き殴る。なお、先日後編が発売されたばかりの原作小説:「北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」のネタバレはありませんのでご安心を。

2017/10/01

名車と美男美女と都市とエロス 〜 Overdrive(邦題:スクランブル)レビューもどき(につきネタバレほとんど無し)

昨日ユーフォ劇場版2(仮)を2回も見たくせに、どうしても気になって今日見に行ったわけですよ、映画 Overdrive(邦題:スクランブル、以降ここでは邦題を使用しません)。とりあえず先に予告編を見ちゃってください。




宇治川のほとりで美しき調べを奏でる姫君の物語 〜 劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~ レビュー(大ネタバレあり)

2017年の春、京阪電車に揺られ三室戸駅で降りて、イヤフォンから流れるサウンドトラックに身をまかせて周りの風景を写真に収めつつ、その目的地に辿り着いたとき、ある考えがふと頭をよぎった。

「あすか先輩はいつからこの景色を見ていたんだろう?」

劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」は、そんな宇治川の流れをひとり眺め続けてきた彼女と、もうひとりの彼女の物語である。

※以降は大々的にネタバレするので念のため改行改ページ

2017/09/09

Re:CREATORSは2010年代の第四人称ソーシャルフィクションである(※少々ネタバレあり)

記事のタイトルで全て言っちゃった感があるんだけど、とにかく現在放映中のRe:CREATORS(レクリエイターズ)(以下、カタカナ表記あるいは本作品と呼称)、多忙で録画しただけで見られずにいて少し余裕ができたので先日一気に見たんだけど、まあ驚いたのなんの。今はちょうど終盤のクライマックス直前なので細かいところは抜きにして、自分が本作品を見て現時点で何を考えているかを少々ネタバレ込みで書き留めておく。物語の結末を見届けたら、改めて記事を起こすかもしれない。


2017/08/30

人生に後悔が無いのならフィクションなど要らない 〜「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」レビュー

今年の夏休みアニメ映画も良作に恵まれていると思っていたら、相変わらず世間の評判とワタシの見解はズレているようで、かなり困惑している。そういうわけで久しぶりのアニメ映画レビューは「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(以降「打ち上げ花火〜」と呼称」)を取り上げる。